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『げっ』




「げっ」




よりにもよって黒羽先輩のクラスかよ
しかも目あったし




「あれ、瑠璃ちゃんもひかりちゃんもどうしたの?」




「青子先輩!転校生を見にきたんですよ」




「それは身長180cm・体重65キロ・生年月日8月29日・乙女座・A型のボクのことですか」




突然後ろから声がして瑠璃と私の順番で振り替える




「あっ、あなたは!」




『えっ、瑠璃知ってるの?』




「名探偵白馬探…さ、ん」



『名探偵白馬…ん?どこかで聞いたことあるような』



「ほら!最近新聞にもよく名前出てるよ!」




『あー(だから聞いたことあるのか…でも他にもどこかで)』




「ボクの事をご存知で」




「そりゃ知ってますよ!私大ファンですから!!」




『へぇーそうなんだー』




「すいませんサインお願いします!」




そう言うと素早く胸ポケットから手帳を出した




「勿論喜んで」




「きゃー!やった!!ひかりも書いてもらいなよ!」




『えー、私キッド様のサインが欲しい』




「まーたキッドキッドって……」




「おや、君はキッドの事が好きなんですか」




『えぇ!だーーいすきですよ!!』




そりゃもう骨が折れるまで抱き締めてあげたいぐらいに




「ケッ、オメーとキッドじゃ似合わねぇぜ」




『うるさいですねー。そんなんだから青子先輩にも逃げられるんですよ』




「だからなんで青子が出てくるんだよ!」




『べっつにー、先輩が知らなくても良いことですよー』




「このガキが!だから小学生体型なんだよ!」




『はい!?小学生体型でわるーござしたね!!黒羽先輩なんて私服が小学生並みのクセに』




「服装はどーにでもなるけど体型までは簡単には変えられねぇぜ」




『それ以上言うとセクシャルハラスメントで訴えますよ』




「へっへーん、訴えられるなら訴えてみろ!」




『こんのやろぅう!!』




(ボクの出番はこれだけですか…ね?)
(白馬先輩(キラキラ))
(快斗のバカ!)




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