name
2
『えっと………小泉…紅子先輩が…なんのようでしょう?』
昼休みが終わろうとするころ、突然教室に紅子先輩が来て、屋上に連れていかれた
「あら、私の名前を知っているのね」
『えっ、だ、だって先輩って美人で有名ですもん』
「褒めたって何もでないわよ」
『あ、ははは』
忘れていた。小泉紅子の事を………たしか…魔女だったはず
「あら、私の事も知ってるなら話は早いですわ」
『(やっぱり読まれてるぅぅ!)』
「あなた…異世界の住人でしょ」
『!?』
やはりそこにいくのか。
「あら、だんまりを通そうと思ってるのかしら?なら私は魔法をかけるのみ」
『………(魔法!?あの河童の目とか…)』
「脅しにも反応なしって訳ね。まぁいいわ…あなたには魔法は通じないらしいですし」
『…え?(別にびっくりしすぎて反応できなかっただけなのに)』
「あなたには魔法は通じなかったわ。魔女か…異世界の住人だからでしょうね」
『……ちなみにかけた呪いは』
「死よ」
『………(よく生きてたなぁ自分)』
「まぁ死なんて冗談ですわ。話を戻しましょう」
『はぁ…………まっ別にいっか…はい、私はこの世界の住人じゃないですよっと』
「素直な子は嫌いじゃないわよ」
『ありがとうございます…で、もう帰ってもいいんですか?』
「そうね…ならあと一つ………怪盗キッドの正体を知ってるわね」
『…誰にも言いませんか?』
「いいわ。約束する」
ほんと…理解できないなぁ
『…知ってますよ正体。理由も全て…………紅子先輩だって知ってるでしょ?快斗先輩だって』
「らしいですわよ。黒羽快斗君」
『えっ…………かい、と…せんぱい』
(貯水タンクの影から出てきた黒い影、私はただ先輩に嫌われたくないから………だからそんな顏しないで)
[*前] | [次#]
TOP