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『快斗先輩新聞見ました?昨日と一昨日の怪盗キッドは偽物だったらしいですよ』




「おー、今みてる……」




『それにしても良かったですね。無事助かって…』




「そーだな…」




昨日あのロボットの後をつけていき快斗先輩が拉致されている研究所まで助けにいったのだ。
確か一人でも脱出できたはずだが、まぁ心配だったって理由だ




「…ん?そういえばお前『昨日と一昨日の怪盗キッドは偽物だった』って言ったよな?」




『えっ、多分』




そして今は朝の通学路
先輩が学校に来るのか心配で電話をかけてみたのだ



「新聞には昨日のキッドが偽物としか書いてねぇ…」



『えっ!そそんな…あっ、書き忘れじゃないですか?あ、ははは』




そうか、キッドは昨夜の事しか言ってなかった!忘れてた!




「それにロボットが俺じゃないって気付いたし…」




『そ、それは愛の力って…やつですよ、あ、ははは』



「(なんか怪しい)」




うぉーっと、絶対怪しまれてるぞ今!
さすがIQ400…少しでもミスするとバレる…
まぁ別にバレてもいいんだけどね




『あの、それでで「よっ、色男!」「とうとう結婚か」「おめでとう快斗君青子ちゃん」は?』




いきなり先輩じゃない声が入った
結婚?おめでとう?快斗?青子?




『あっ、(そういえば原作だと快斗先輩がクラスの人たちに茶化されるんだっけな)』




「わ、わりぃこし…またな」




『あっ、ちょっと』




(かいとーお前中森というやつがいながらひかりちゃんにまで手だしたのかよ)
(意味わかんねーよ!)
(やっぱり快斗先輩は青子先輩の事…)





―――――
だんだん弱気なヒロイン



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