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２
『な、なにぃぃぃ！！』
「もう朝から噂になってるよ！」
『かかか快斗先輩が…愛の告白って！！』
しかも相手はあの青子先輩！！
うわぁぁぁぁぁ！！なんだと！！それは許さない！断じて許さない！
許す許さないって私が言うことじゃないって分かってるけどさ！
ため息がでた
『はぁ…私…快斗先輩にもう会えない…』
「なっ！いつものひかりらしくない！！いつもなら黒羽先輩の所に真っ先に行くでしょ！？」
『うーん、なんか青子先輩なら…って……はぁ』
「よし！今すぐ黒羽先輩に会いに行くよ！！」
『うわわわわ！瑠璃意外に力持ちだよね』
――――――――――
「おいおいくろばぁー、とうとう告白かー？」
「黒羽君ったらだいたんーよね」
先輩の教室の前にきた
何かやだな…
青子先輩にも会いたくないし
「ほら、行った行った」
『うわっ、押さなくても行くから』
そう口では言えるが体はまるで重たい鉛のようで動かすのがやっとだ
「あなたは…こしさん」
『あっ、どうも快斗先輩…』
なんだよこしさんって………そんなに私と距離を開けたいのだろうか…それにしても外野は煩いな…何が三角関係だ。
やめてよ
『先輩らしくありませんね。こしさんなんて』
「………わからない」
『は？』
「黒い霧のようなもやもやしたもの、わからない…君への感情が沢山ありすぎて本物がわからない」
『…わからない？(そういえば昨日思い出した…あれと)…あっ…………青子先輩…』
「え、なぁに？」
『わからない。キミにたいしてなぜか冷たい態度をとらなくてはいけない…だけどそれは…キミを愛しているかららしい…って言われたんですよね？』
「えっ…えっと、あの、青子もよく分からなくて。多分そんな事言われたかな…」
赤くなる先輩よ横目でみて、また快斗先輩を見てみる
『こいつ…快斗先輩じゃない』
「「「は？」」」
可笑しいのか笑い出す人たち
こっちは面白くもなんにもないんだよ
「ボクがニセモノ？」
『てめぇはロボットなんだよ！！』
「ちがう！！ボクは人間だ！！」
先輩が立ち上がると同時に首にまとわりつく手
軽くだが首を絞められている
「……」
『ちっ……わかった。…お前は…人間…』
そう言えば何事も無かったようにニコニコと笑顔になった
周りの人たちは目を点にして、唖然としている
『げほっ……、お前は人間…じゃなく人間の皮を被った化け物だ……』
「キミはまだ言うのか！」
『せいぜい今だけ楽しんでいればいいさ…さぁ瑠璃行くよ』
「えっ、でも…」
『ここにいたらやつに…いや、授業始まるしさ』
(なんだったんだ今の？寸劇か？)
(あれはロボットだ、)
(僕が黒羽快斗だ！)
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