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「お前、さっきの事はホントなのか」

遊園地から無言のまま電車に乗って近場の駅で降り、駅から出た近くのコンビニで冷たいものを買い、さて帰ろうとしたところで快斗からその言葉が出る

「…まだ言うの」

「まだって…ちゃんと話してねぇだろ」

「だって…もうダメだってわかってるし」

仕事帰りのサラリーマンや、これから遊ぶのか化粧をバッチリした女子が行き交う

夏休みなのに制服を着た学生もちらほら

そんな中、青子たちは流れに逆らって人気の少ない公園へと立ち寄った

この公園は小学校から近いと言う理由で子供の頃から馴染みのある場所だった

高校生になって初めて入るんだけどね

「昼間に聞いたこと冗談だって思ってた」

「昼間って、ひかりちゃんと会ってたとき?」

「おう、………そういえばこの公園も久しぶりだな。青子とは小さい頃から喧嘩なんて毎日のようにしたな。今でもするけど」

「なんかその言い方嫌なんだけど」

「そっか」

会話が途切れ、虫の声と、夜独特の暑さが体にまとわりつく

「告白…ってことは返事しねーと行けねぇよな」

「もういいよ。青子の事はほっといて」

「……」

「ごめん、やっぱり返事聞かせて、青子このまんまじゃ未練がましく死んじゃうかも」

「…死なれんのも嫌だからはっきり言うぜ?」

「うん」

「俺はひかりが好きなんだ。黒田でもねぇ、あいつが好きなんだ。だから…青子の気持ちには答えられねぇ」

「…えへへ、…そうだよね。断られちゃった」

「…わりぃ」

「……」

あーすっきりした

「青子?」

「…ハハ、ごめん先帰ってもらえる?」

「…きぃつけて帰れよ」

「うん」

答えなんてわかってたのに、ね

歩く砂利の音がどんどんと遠くなっていくのがわかる

「バカ…」

快斗のバカ、青子のバカ

快斗大好き

快斗…ありがとう


「バ快斗ー!!」

「!?」

公園の端まで行っている彼の背中に叫んだ


「ひかりちゃんを幸せにねー!!」

「おう」

「それと青子と快斗はこれからも友達継続だからね!!!」

お腹と声が苦しくなるぐらい叫んだ

「おう、こちらこそよろしくな、アホ子」

「…アホ子じゃないっての」

バ快斗…









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