「あっれーレイヴン、どうしたのそんなににやにやしながら宿徘徊して…胡散臭い」
「最後の言葉はあえて聞かなかったことにするわ。今ちょっといいこと思いついたから」
「いいこと?」
「おじさま、とりあえず思いつく限りで持ってきたけど…あらナマエじゃない」
「えっジュディスまでどうしたの?」
「ナマエちゃんも見る?見ちゃう?こっちにおいで」
「なになに?……って…おお!ユーリがこんなところで珍しく居眠りしてる!」
「結構ぐっすりみたいなのよ。こうして私たちが近づいても気がついてないみたいだし」
「へえーユーリの寝顔をじっくり見られるなんてなんか得した気分だね!」
「それだけで満足してもらっちゃあ困るのよナマエちゃん!…日頃酷いことを言われている俺様にとって、これは仕返しをするビッグなチャァーンスッ!…なわけ」
「仕返しってそんな…」
「うふふっなんだかおもしろそうだから私も混ぜてもらうことにしたわ」
「ああ、だから色んなペンとか持ってきてるんだねジュディス…」
「と、言うわけで早速居眠りしてる青年にあれやこれや悪戯したいと思います!」
「起きて怒られても知らないからね?」
「そんなこと言わないでナマエ。ほら、あなたは髪型担当ね」
「ジュディス…なんだか最高にいい笑顔だね…」
「だってすごく楽しいんですもの。ふふふっ」
「それじゃあ俺様は王道に青年の顔に落書きをっと…」
「ほどほどにしてね、おじさま。私がお化粧するんだから」
「おお?ジュディスちゃんもしかして青年女装計画でもたててる?起きたら驚いてるだろうねぇ〜」
「うふふっ楽しみだわ」
「(…この二人の前で居眠りは絶対やめておこう…)……ねえ二人とも…ほどほどにしておきなよ?ほら、ユーリの顔歪んできてるし…」
「わははっ我ながら素晴らしい出来だぞ!」
「意外とセンスがあるのね、おじさま。こっちもマスカラを付けて…」
「ねえ、聞いてる!?」
「あら、次はナマエの番よ?ユーリの髪を可愛く結ってね」
「たっ…確かにユーリの髪を一度は結ってみたいと思ってたけど…!これはなんか違っ…!」
「いいからいいからナマエちゃん!チャンスは今しかないよ〜?」
「ううっ…じゃあ…ツインテールに…」
「いいわね。私は高めのほうが見てみたいわ」
「じゃあ高めにしよ……うわ、片方結っただけで大分変わったね。お化粧してるからかな?大分女の子みたいに……」
「誰が女顔だって?」
「…げっ!お、起きちゃったのユーリ!?」
「人がせっかくいい気分で眠ってるのに…邪魔するとはいい度胸じゃねえかナマエ」
「ち、ちちち違うのこれは!始めたのはレイヴンとジュディス…ってあれ!?二人ともどこに行ったの!?」
「そうかそうかナマエ、お前はそんなにオレにお仕置きされたかったのか。気付かなくてごめんなぁ?」
「えっあっ…ちょ、違っ…!(お化粧と落書きでいつもの倍恐ろしい…!)」
「おかげで目が覚めたし……今夜はずっと相手してやるよ」
「うわあああんっ!ごめんなさいいいいい!!」
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爆睡するユーリに大人組で悪戯。
前サイトのネタ提供より
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