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しげる13

先週は冷蔵庫の牛乳の中身を全部しるこに変えた。大量のしるこの空き缶を台所に放置してあったのを見つかってそれについて怒られた。だがあとで牛乳の中身をあけて口がふさがらないようだった。その様子については前述した絵のとおり。
一昨日は洗濯機の中に血まみれのシャツを入れておいた。ひととおり泣き叫んだあとに叱られた。驚いたのはシャツについてではなく、俺の身の振り方について指摘されたことだ。
昨日は何もしなかったのに、昼間に寄ったら補習授業に行っていないことがバレて叱られた。じゃあなんであんたは平日の昼間にここにいるんだと言ったら、仕事をクビになったのだと項垂れた。俺が養ってやろうかと言えば途端に顔を真っ赤にして怒りだす始末だ。面白い。もっと悪戯してやろう。

「しげる何してるの? 勉強?」
「自由研究」
「そうなんだ。あっ、どうせ最終日間近になって慌てて書いてるんでしょ」
「まあね」

しげるも真面目になったねぇ、と嬉しそうにベランダに立ち、洗濯物を取り込み始めた彼女。その姿がオレンジに染まっていてなんだか不思議な気持ちだったので、しげるはそれも描きとめた。


後日、しげるくんは真面目なのでちゃんと宿題を提出しました。


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