銀時「お、これイイなー」

高杉「こっちだろ」

銀時「それじゃベタだよ?高杉くん。こっちのが味あるだろ」

高杉「何の味だ…」

銀時「清楚ながらの………みたいなね」

高杉「変態かよ」

銀時「存在が18禁の人に言われたくありませんー」

高杉「あァ?ンだそりゃァ?お前バカか」

銀時「バカって言うヤツがバカ杉だろーが!」


そんな会話を交わす二人が手にしているのは、自分達が着る水着、ではなく、女性用の水着。


銀時「こういう方が逆にね?イイんだからね?」

高杉「逆だァ?何言ってんだ天パ。こっちのが“ストレート”にイイだろ」

銀時「天パとストレート掛けてんじゃねーよ!!」


坂本「おんし、何しちょるが?」

銀高「「!」」


二人の言い合いに気付いた坂本は覗き込みながら、女性用水着を見比べる二人に、見事な勘違いをする。


坂本「なんじゃ?そういうのが着たいんか、おんしゃーは」

銀時「はァ!?」

高杉「なワケあるかよ」

坂本「アハハハハ!違うんか?いやー、てっきりそういう趣味があるんかと…」

銀高「「あるかァ!!!」」


すまんすまん。と頭を掻く坂本に、銀時と高杉は持っていた水着を投げつけた。
其処へ別コーナーへ行っていた男が戻ってくる。


桂「まったくお前たちは。夏だからといって浮かれすぎだぞ」

銀時「テメーが一番浮かれてんじゃねーか!!」

高杉「オイ、何だその白い変な柄」


浮き輪にビーチボール、ビーチサンダル(四人分)と、カゴいっぱいに詰めてきた桂。そして高杉が指差した先の浮き輪の柄は――…


桂「可愛いだろう?」

銀時「どこがだよ」

坂本「ペンギンかのー?」

高杉「オ○Qだろ」

桂「違うぞ。これはな、名付けてエリ…ってコラ高杉!!何戻そうとしている!?」

高杉「必要ねェだろうが」

桂「必要だ!!」

坂本「ここに座って揺れながらジュース飲むぜよ〜」


高杉が浮き輪コーナーに戻そうとするのを止め、大切そうに抱える桂。
浮き輪に乗る自らを想像し、笑みを零す坂本。


銀時「もーめんどくせェから全部買おうぜ」


銀時は、はぁ、と溜息を吐き、決まったそれぞれの水着をカゴに足すと、そのカゴをレジに持って行く。






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