※捏造クラスメイトたくさん出ます



「俺達付き合うことになったんだ」

今日は入学式準備で学校。明日クラス替え発表で、今のクラスでの活動はこれが最後になる。寂しくて、楽しみで、そんな入学式準備。一段落ついた頃、昼食の時間になった。寂しいなあ、と口々に言いながらいつも通り適当に集まり弁当を広げる。そんな中ぽつりと「話があんだけど」と巣山が口を開けた。

「…え?」

巣山が「俺達」と呼ぶもう一人の相手はきっと隣にいる栄口のことだ。恥ずかしそうに下を向いている。それを聞いていたクラス全員がぽかん、としている。隣にいた工藤が落とした箸の音で、全員我に返り二人に詰め寄った。

「おめでとう!」
「よかったな野球部、本当によかったな!」
「もう二人ようやくくっつくなんて。焦らしすぎだよ!!」
「ったく、昨日から?早く言えよな〜全員今か今かと待ちわびてたんだかんな」

一気に捲し立てられたからか、野球部の二人は驚いたように顔を見合わせていた。

「え、っと…あ、あのさ」
「ん?」
「…ノってくれてるにしては…なんか」
「のる?」
「俺らの、嘘に」
「え」

えー!との声が教室に響き渡った。嘘、今こいつ、嘘って言ったよな。

「だって今日エイプリルフールじゃん!!巣山と、今日でクラス最後だから適当にすぐばれる嘘ついて盛り上がりたいねって話してたんだよ」
「…本気にするとは思わなかったもんな」
「うん」

「もう、それが嘘みたいなんだよお前ら…いいよ付き合えよ…」
「えっ」



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