レジェンドルートダイジェスト |
【はじまり】 パルデアの公務が一段落ついたヴィットリオ。この後のパルデア滞在は完全プライベートで、町中の観光でもしようと考えたところでふと写真でしか知らない許嫁の存在を思い出し、彼女の邸宅のあるテーブルシティへと訪れる。 彼女の家はヴィットリオを温かく迎え入れ、初めて出会ったベルタことベルタリーデとも悪くない関係を築き上げる。 その夜ヴィットリオはベルタからオレンジアカデミー在籍時代に研究という名目で冒険していた話を聞く。 「パルデアには秘伝のスパイスが眠っている。私はその宝をどんな手段を使ってでも全て手に入れようと思っている。興味はあるか?」 どこか含みのある言い方をするベルタに、ヴィットリオは思わず頷きその晩は平穏に終わる。 その翌日早朝、ベルタに叩き起こされたヴィットリオは彼女の家出に付き合わされる災難にあう。 「秘伝スパイスに興味があると言ったな!私の秘伝スパイス探しに付き合ってもらうぞ!」 こうして半ば強引に、ヴィットリオはベルタとパルデア中の秘伝スパイスを探し回る事になるのだった。 【秘伝スパイス集めの話】 序盤は順調にガケガニ、オトシドリを仕留め秘伝スパイスを集めていく二人。スパイスの場所はベルタが学生時代に調べ上げており、後はそこへ向かうだけだった。 そしてロースト砂漠でイダイナキバと戦う二人。未知の存在に翻弄されつつイダイナキバを倒し、秘伝スパイスを手に入れる二人だが、戦いの最中にベルタがヴィットリオを庇って負傷してしまう。 ベルタを看病しながらヴィットリオは彼女が何故そこまでスパイスを探し求めていたかの理由を尋ねる。ベルタは語った。私には弟がいるのだが、その弟はパルデアの大穴見学で致命傷を負い、現在昏睡状態で眠っているのである。弟を助けるために家族総出で手を尽くしたがどれも上手くいかず、そんなある日ベルタがスカーレットブックに書かれた秘伝スパイスの存在を知り、藁をつかむ思いでそれらに望みを託そうと目論んだのだ。 ところが一人だけではぬしポケモンに太刀打ちできないのは分かっているため、パルデアにも強さが知れ渡っている婚約者のヴィットリオに助力を求めたのである。 こうして熱と傷で唸っている間にも弟の命が危ない、と焦るベルタにヴィットリオは言う。 「どうしてもっと早くこの事を言わなかったんだ、私もベルタの旅にどこまでもついて行こう」 自分のエゴのためだけに振り回したはずのヴィットリオから手を握られ、力強く言われてベルタはどきりとする。ここで互いに互いを意識するようになるのだが、如何せんベルタの傷は良くならない。そこでヴィットリオは集めた秘伝スパイスの一部を彼女に飲ませたところ、みるみるうちに快方へ向かったのだった。 これで秘伝スパイスの効果が本物だと知った二人は、残り二つを求めて旅を続け、やがてミミズズやヘイラッシャとシャリタツのぬしポケモンの討伐にも成功する。 【終わり】 旅を続ける二人は共闘するにつれ絆を深めていき、旅の終わりにはすっかり恋仲となっていた。 全てのスパイスを集めた二人はベルタの弟の元へ向かい、彼に秘伝スパイスの秘薬を飲ませる。最早神にすがるに等しい行為だったが、二人の祈りが通じて弟は目を開けるばかりか、数日後には元気に外を走りまわれるくらいに回復した。 改めてベルタは自分と弟を救ってくれたヴィットリオに感謝し、良き妻として隣に立てるよう己を磨くことを彼に誓う。ヴィットリオもまた、いつか彼女を迎え入れるまで楽しみにしていると伝える。 そしてヴィットリオは自国へと戻り、以降ベルタとは手紙や電話でやりとりする関係となるのだが、それぞれがそれぞれの国へ向かい顔を合わせる事もしばしば発生するようになるのだった。 【最後に】 ヴィットリオと別れて数ヶ月後、ベルタの元にベニータと彼女の旅仲間(アララル、ウォルター、ドン)がパルデアの大穴の情報を求めて訪ねてくる。 ベルタは弟の事やスカーレットブックの事を教えつつ丁重にもてなす。 そんな中でアララルが秘伝スパイスを気にしていることをベルタが気付き、彼とベニータに言う。 「そう言えば秘伝スパイスは、記憶喪失にも効いたような効かなかったような……」 そして秘伝スパイスを使ったボカティージョを二人に振る舞い、ベニータとアララルがそれぞれ口にしたところ、断片的ながら二人の脳内に記憶が蘇る。 「私は昔パルデアの大穴に来た事がある!」 「オレは……パルデアの大穴で守護神として育てられてたんだ!」 ベルタに感謝したベニータとアララルは、ウォルターとドンと共にパルデアの大穴へと向かう。そんな四人をベルタは手を振りながら心の中で応援するのだった。(→ザ・ホームウェイへ) - - - - - - - - - - スターダストストリートは弊パルデアの物語にはありません。 チャンピオンロードは一応ウォルターやベニータのルートの話だけど、やってる事はウォルターの父親の痕跡を追う旅なので別にチャンピオン目指してる訳ではない。 街でジムリーダーや住民に聞き込みしたりする感じ…。 ←back |