――シーン16
マスターシーン
GM:クライマックスフェイズ、マスターシーンですね。皆さんは登場出来ません。
彼方:このシーンの舞台裏で回復とか出来る?
GM:登場してないんですから出来ると思います。買い物は厳しいですけどね。
キャス:実は持ってたって体でも?
GM:物によりますかねー。
レッドホラーハウスの最新部。
部屋の中には数十人のレッドデッドメンバーと、ニヤついた顔のインペイラー。
そして、この場には相応しくない純白のウェディングドレスを着せられた七海の姿がある。が、彼女の身体は壁に貼り付けにされ手足を固定されていた。
閉ざされた七海の目が開かれる。
「彼方さん……?」
「ふん、気付いたか」
聞こえるインペイラーの声に七海はそちらへ顔を向けた。
周囲を見て、自分の部屋で起きたことは悪夢ではなかったのだと、七海は嫌でも認識する。
「確かミチツネカナタ、って奴がこの俺様のドミニオン、レッドホラーハウスに侵入したようだな。結婚式の邪魔をするとは無粋な野郎だぜ」
インペイラーは顔を上げ七海にニヤついた笑みを見せる。
七海は恐怖を見せないように唇を噛んだ。自分に力はない、唯一出来ることは相手に屈しないことだけ。
「きっと助けてくれる…私は信じてる…」
「いいぜ、お前がカナタを信じてるっていうんなら……その希望を、俺様が、ブチ殺す」
言葉に漂うインペイラーの本気の様子に、七海は身体に寒気が走った。
インペイラーが片手を上げると、棒立ちになっていたレッドデッドメンバーが一斉にナイフを自分の首に当て――躊躇いなく引いた。
七海の悲鳴と血飛沫、インペイラーのけたたましい笑い声が部屋を満たす。
彼方:な、…なんだと…?
叉貴斗:あの行為にも何か意味があるのだろうが、七海くんの精神を弱めていく意図か?
彼方:それよりも! 七海にウェディングドレスを着せたの誰だ?!
大悟:そっちかよ!(笑)
キャス:インペイラーってことはねぇだろ、着せ方なんて知らないだろうし。
彼方:年頃の女の子になんてことを! しかも花嫁だとか! 俺は許さんぞ!
叉貴斗:突っ込むのはそこなのかい(笑)
大悟:てめぇは七海の親父か!(笑)
キャス:そこは花嫁にするのは俺だ、くらい言っとけよ。
彼方:いや、そこまで自覚してないよ。俺は(笑)
GM:何かやりたいことはありますか?
彼方:舞台裏でFP回復したい。
GM:いいですよ。
彼方:(コロコロ)7点回復した。これで全快だ。
GM:買い物でしたっけ。判定に成功すれば持ってた、にしてもいいですよ。
大悟:…だそうだが? どうするよ。
キャス:オレ様財産点半分以上使ってたんだよな、狙うなら障壁符だが…。
彼方:俺はもう振れないから、三人に任せますよ。
叉貴斗:障壁符の達成値は…20か、駄目で元々(コロコロ)13、大悟くん任せた。
大悟:こっちはてめぇよりも低いぞ(コロコロ)13だ(笑)
全敗でした。
キャス:そう簡単にはいかないか(笑)
彼方:達成値20は厳しいよ、上げたり出来れば違うんだろうけど。
叉貴斗:誰もそんなことは出来ないな(笑)
GM:じゃあ進めちゃいますよ?(笑)
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