BBT脳内リプレイ

マスターシーン


――マスターシーン
         シーンプレイヤー:なし


GM:ここはマスターシーンですので、プレイヤーの登場はありません。ゆっくり聞いてて下さい。
彼方:はい(じっ)
GM:ガチ見しないでー!(笑)
キャス:普通ガチ見するよなぁ?
叉貴斗:するな。それ以外に何を見るって言うんだ!
GM:某モーターショウのお客さん(※)の感想やめぃ。

※ニュースでやっていたセクシーなコンパニオンがいないモーターショウにやってきた男性客が言っていて記憶に焼きついている。何をしに行ってるんだ。


半魔−彼方と七海のいる路地から少し離れた雑居ビル。その屋上に、一人の男が立っていた。
「面白ェ…クールな女じゃねぇか。あんな偽物のワック野郎にはもったいねェな」

大悟:オイ、狙われてンぞ。七海。
キャス:魔の姿を見ても動じなかったってのが良かったんだろうな。
彼方:あのギャング言語、推定ボスからあったのか。
叉貴斗:あぁ、あれか。ギャング言語と言うのか、知らなかった。(メモしているらしい)取得には何か特殊な条件が必要か? 前提で魔動機文明語がいる、とか。
キャス:最早ゲームシステム違うじゃねぇか!(笑)
大悟:つーかギャング言語とかねぇから! 使ってンのはあの糞野郎共だけだ!

クックックッと歯を見せて笑う男には鋭い牙が覗かせている。男は吸血鬼であった。
「いつもいつも一山いくらの血袋じゃ、フライドポテトみてぇに胸焼けしちまうからなぁ…!」
男はそう言うと、血に濡れた手をペロリと舐めた。異様に長い舌が、指先から手のひら、手首…腕までに絡む血液を掬うように舐めていく。男の腕は、いや腕だけではない。最早全身が血にまみれている。
男の立つ屋上。その下の雑居ビルの至るところ――割られた窓から大量の血が流れ出していた。それはまるで壊れた水道のようにだらだらと。たまに血の流れの中に異物が紛れている、それは人の腕のようだった。
異常な状況の中、叫ぶ声も泣きわめく声もない。それどころビルの中からは全く、人の気配がしない。
血なまぐさい風が吹くと、男はいつの間にか屋上から姿を消していた。

キャス:まさか…このビルの人間全員殺したんじゃないよな?
GM:そのまさかです。ここにいた人々は既に全滅しています。
叉貴斗:…まさに手当たり次第だな。今後は七海が危ない可能性が高いが。
彼方:…厄介な奴に目を付けられたな。仕方ない、少しの間は七海の様子を気にかけよう。
GM:さぁ、次からはミドルフェイズになります。


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