アシュラウトへようこそ
GM:では買い物も終わったようなので着いた所から始めましょう。アシュラウトの入口、周囲は割としっかりとした壁に覆われているのが見て分かりますよ。町に入ってすぐ辺りには結構大きな魔動機械がウィンウィン動いてますが。
サン:結構大きな‥‥?
プラード:魔動機械‥‥?
GM:ちなみに知りたい場合は魔物知識判定どうぞです。
ラグナス:では(コロコロ)‥15です。
キャス:(コロコロ)‥12だ、低っ。
GM:それなら分かりますね、戦闘用魔動機械の代表ドゥームたんです。
キャス:LV5か‥。初期レベルで会ってたらゾッとしねぇな。
ラグナス:そ、その辺りも何か聞いてないですかね?
GM:はい、アシュラウトは魔動機文明時代の建物で出来た町で魔動機械に町の護衛をさせていると聞いていてもいいですよ。
サン:じゃ、じゃあ‥このドゥームが護衛をしてるってことですかね‥?
GM:そのようです、その証拠にドゥームが君達を見ても「統一性ゼロ、武装集団、敵対反応ゼロ、冒険者ノ一団ト認識シマシタ。ヨウコソ、工房都市アシュラウトヘ」とカクカクした共通語で話しかけてくるだけで対人兵器とかは放ってきませんよ(笑)
リコ:やめてよ! 怖いじゃない!
プラード:おれ達が敵対行動を取った場合は撃たれる可能性がありそうだがな。
クロリス:武器は抜いちゃダメだね。
GM:流石にこんな所で戦闘されたら困りますよ(笑) 貴重なこの町の戦闘力ですから。
サン:ともかく味方なら心配ないですから、宿でも探しましょ。情報を得るにも丁度いいでしょうし。
キャス:賛成。てか、今明るいんだよな? だりぃから室内行きてぇ。
GM:では宿はすぐに見つかります。自分達と同じ冒険者らしい人達は随分と多いですね、結構な混み具合です。
ラグナス:おや‥‥。やはり噂を聞き付けて?
GM:そうですね、これも基本情報の一つで知っていて構わないんですが、この町は飛空船のコアが作れるらしいという話があるので一攫千金狙いの冒険者達もたくさんいる訳です。
リコ:一山当てればってコアのことなのね。
GM:そうですよー、これから発展する町なので仕事は引く手あまただろうって人達も多いでしょうが。
プラード:‥そんなに多くの同業者がいて、おれ達が受けられる仕事があるのか?
GM:まぁ、ないですよねー! 君達よりも実力が下の冒険者達も少なくなく、そういった人達に仕事を渡す方が多くて今はからっけつのようです。
クロリス:ライバル多すぎる‥‥。
ラグナス:あ、そういえばここの守りの剣はどれほどあるのでしょう? キャスは平気なのでしょうか?
キャス:‥‥あぁ、そういやそうだな。
GM:守りの剣は1本ありますが現在稼働にまで至っていません。剣のかけらの確保にも困ってる状態なんです。
キャス:ってことは剣のだるさはなしか。ラッキー!
ラグナス:口にはしませんが少しホッとしてます(笑)
サン:ラグナスさんの正体はオレ達知らないんですもんね(笑)
ラグナス:そうですね、種族のことは自分からは話してないです(汗)
GM:そんな感じでどうしようかとウロウロしているとですね、感じで「あ、あのぅ‥」と後ろから声がかかります。
リコ:え、誰ー? そっち見るよー。
GM:大きめな帽子とローブを身につけた色白の女の子、ですね。幼い。その子は「冒険者‥の方々ですよね?」と更に訊いてきますよ。
サン:はい、今アシュラウトに着いたばかりなんスけど。
GM:「私、クレア・クレパスと言います。この町で合成師を目指している者でして、専属契約をしてくれる冒険者を探してるんです」
プラード:合成師?
ラグナス:確か、アシュラウトでは特別な技術があるんでしたよね。
キャス:それが合成師ってヤツじゃなかったか?
GM:そうですそうです、興味を持ってくれた様子の君達にクレアは続けますよ。「ずっと合成師として修行してまして、最近になってお師さんから工房を受け継ぎをしたんです。ですが合成師として工房を開くには合成をする為の素材が必要になりまして。その素材を持ち帰ってきてくれる冒険者を探してるんです、良ければ皆さんと契約したいんですけれど‥」
サン:ということは仕事として引き受けられるんですよね?
GM:はい、契約期間は1週間になります。報酬については期間中の働き次第で逐次相応の額が支払われます。
キャス:もう少し仕事の詳細が聞きたいところだな、素材を集めるって所が曖昧だ。
GM:はいはい、アシュラウト近辺には様々なフィールドがあります。そこを探索し、素材を集めてきて貰うのが主な仕事になります。
キャス:戦闘をして集めるって訳じゃないんだな。
GM:ですね、あくまでも採集していく感じです。
リコ:モ○ハンの採集クエだねー!
プラード:ふむ、上手く見つけられるといいのだがな。
GM:そこはスカウト&レンジャー持ちの皆さんの出番だぜー。
クロリス:あたしとリコとサン、あとおじさんだね。
ラグナス:責任重大ですねぇ(汗)
プラード:せっかく声を掛けてくれたのだし、受けるか?
クロリス:あたしはいいと思うな、せっかく来たのに仕事ないよりは。
リコ:うんー、とりあえず契約期間は1週間みたいだし、無理そうなら再契約しなくてもいいんだしね。
サン:そっスねー。じゃあクレアちゃん、宜しくお願いします。
GM:するとクレアはパァァと笑顔を浮かべて「本当ですか?! ありがとうございます! では工房にご案内しますね、ついて来て下さい!」とトコトコ歩き始めます。
キャス:‥また歩くのか、さっき入ったばかりだっつーのに(うんざり)
リコ:文句言わないの! 工房に着いたらまた室内なんだからキリキリ歩くのよっ。
キャス:へーへー。
GM:約一名がブーブー言ってますがクレアの工房は町の中心から少し離れた所にあります。
さほど時間もかからない内に工房には到着しますよ、「どうぞー、皆さん」とクレアが中に通してくれます。
サン:失礼しますー、って中はどんな感じなんスかね?
GM:はい、クレアの師匠さんから受け継いだ工房だけあって設備はしっかりと備わってますよ。広さもそこそこあって、クレアと君達全員が入っても狭さを感じません。「工房の奥は生活スペースになっています、人数的にも問題ありませんよー」と奥の扉を指差しながらクレアが説明してくれます。
プラード:おれが入っても平気なのか?
GM:はい、体格の大きいプラードが入っても問題ないですよ。
プラード:それは良かった、少し心配だったんだ。
リコ:随分と広いのね、合成師の工房ってどこもこれくらいの大きさなの?
GM:どうでしょうね、「お師さん曰く、比較的小さい方だと聞いてますよ」
クロリス:これでも小さいんだ、工房ってすごいのね。
ラグナス:その合成師とやらはどうやって合成をしているのでしょうか? 工房にあるものでそれらしいものはあります?
GM:あぁ、ありますよ。物珍しさでキョロキョロしている君達の様子に、クレアが「どうしました?」と。
サン:オレ達合成って初めて見るんですけど、どうやって合成するんスかね?
GM:「あ、合成はこちらを使ってするんですよー」とパン窯に近いものが工房の中心に鎮座しています。
キャス:それを見てもあまり実感ねぇだろうなー、‥‥パン屋?
GM/クレア:「パン屋じゃないですー! これが合成窯なんですよー! 中を見れば分かるのですが」と窯を開けて中を指差し説明してくれますよ。
キャス:じゃあクレアの後ろで窯の中を覗いてみるけど。
GM/クレア:「見えますか? 天井部分と底部分、今は使っていないので見えにくいですけど魔方陣が描いてあるんです」ちょっと興奮気味にまくし立てているクレアちゃんです。
クロリス:スヤァ‥。
リコ:始まっちゃった。
キャス:んで、見えるのか? 暗視あるんだけど。
GM:うん、見えますよ。かなり細かく刻まれた魔方陣が2つ確認出来ます。「中だけじゃなくて全体的にも魔方陣が組み込まれた、こう見えて繊細なものなんです」ペラペラ。
クロリス:うとうと。
サン:クロリスちゃん、寝てる寝てる。
キャス:へー、そうなんだ。面白そうだな。
GM/クレア:「良ければ皆さんも見てみますか? 合成術」と窯の周囲にあるパッと見、皮の素材の破片‥‥端材をつまんで窯の中に入れてます。
リコ:えっ、なに? 合成してくれるのっ? 見る見る!
ラグナス:一度は見てみたい気持ちはあったのですよね、楽しみです。
プラード:どうなるんだろうな。
GM:数分経って、ボフンッ――と窯から煙が舞うような音がします。「出来ましたよー!」クレアが窯から取り出すと、端材ではなく銃の弾丸が1個出てきました。
サン:え? 全く想像してないものが出て来たっスよ?(汗)
GM:クレアは「これが合成術です!」と自慢気。
キャス:へぇー、メタな事を言うと世間一般の錬金術のイメージか。
GM:まぁ、そうですね。ラクシアでアルケミストの形態の派生技術と言われていますよ。素材を必要とするので、無から有は作れません。作ろうとするものによっては必要な材料も違ってきますね。「あ、けどこれは端材で作ったので弾としては使えないと思います」とあせあせフォローするクレアです。
リコ:じゃあちゃんとした素材で作れば弾丸を作ってもちゃんと使えるんだ?
GM:はい、使えますよ。今作った弾丸は確認すれば分かりますけど、中は空っぽです。火薬なんかは入ってないですね。
サン:仕組みはともかく、見てる分には面白いですねー。
GM/クレア:「ふふ、そう言って貰えると嬉しいです」と笑顔を見せてから、ちょっと考えて「えっと、一応話しておいた方がいいですよね‥」と帽子を外します。
プラード:ん?
GM:金髪の合間から見える小さな角、どうやらナイトメアみたいですね。「私、ナイトメア‥なんです」
クロリス:‥うん、そうだね。あたし気にしないよ?
ラグナス:えぇ、もちろんです。可愛らしいではありませんか。
プラード:クレアの頭を撫でよう、初対面のおれ達に言うのは勇気がいっただろうな。
GM:あ、そんなにされたらクレア、うるってきちゃう。「優しいんですね、皆さん‥ありがとうございます」
キャス:全く‥お前が受け入れられなかったらオレ様なんかどうなんだよ、ラルヴァだぞ。
サン:そんな訳だから自分の種族の事、あまり気にしなくていいッスよ。オレ達も気にしないから。
GM/クレア:「ありがとうございます、えへへ‥」クレアが照れ隠しに笑いながら帽子を被り直したところで、「クレアー、いるべかー?」と外から訛りのある男性の声が聞こえてきますよ。
リコ:お客さんかな? ちょっとしんみりしてるからそれを払うように出ようかなっ、はーい!
GM:まさか出た?! てっきりクレアだと思っていたらフィーが出てきて町長びっくり(笑) 後ろからクレアが「町長さん!はい、いますよー!」と呼び掛けて、「おっ、ちょいと失礼するべや」年老いた男性が入ってきます。全員を見渡して「どうも、ワシはアシュラウトの町長をやっとります。バースだべ。お主らは冒険者でいいだべか?」と聞いてきます。
サン:あ、はい。クレアちゃんに雇われた冒険者です。とりあえず改めて名乗った方がいいですよね。
一通りの挨拶を済ませるメンバー達。
GM/町長:「実は町の周りに蛮族が頻繁に出てくるようになったんだべ。住民達も不安になっておるし、何よりこの一件がきっかけでようやく始められた外交が断絶してしまう事にでもなったら‥アシュラウトに未来はなくなってしまうべ」
ラグナス:せっかく開けたのですから何とか成功させたいでしょうしねぇ。
GM:ここで改めて説明しますね、アシュラウトは300年前の<大破局>以前から存在していました。が、エイギア地方が蛮族領となりずっと孤立していたのです。しかし1年前にようやく発見されて交流が始まったばかりです。
キャス:そこまでは大体聞いてたな。
サン:そうッスね。
GM:ですね。現在では町長のバースさんが入植者を受け入れ、人口が100人ほどとなりましたが元々は30人くらいしかいなかった集落だったんです。それが外交断絶となるとアシュラウト自体を放棄するか、ゆっくりと滅びていくしかありません。
プラード:他の街なら当たり前のことでもこの町では死活問題なのだな。
GM:はい、「そこでだ、クレアと冒険者のお主らに依頼を頼みたいんだべ。『バルバロスフェロモン』を作成して、蛮族を一掃する手伝いをして欲しいんだべ」バースさんがそう続けますね。
ラグナス:‥協力は惜しまないのですが‥そのバルバロスフェロモンというものはどういったものなんでしょう。
キャス:あー‥‥それはオレ様も気になるな、おっさんと違って隠してねぇけど(笑)
GM:ならば説明しましょう。蛮族が好む香水らしく、独特な匂いをするものです。目標値14の精神抵抗に失敗すると体の自由が利かなくなって匂いの元の方へ惹き付けられてしまいます。
ラグナス:‥‥‥(汗)
キャス:似たような効果の呪歌があったな、それの蛮族特化か。
GM:全くその通りです、匂いの元に行けば効果は切れて自由になりますよ。
サン:ってことは、もしそれを使った場合‥キャスさんやラグナスさんも判定するんでしょうか?
GM:うん、勿論さ!
リコ:いい笑顔ね‥(苦笑) キャスはいいけど‥おじさまは大変じゃない?
ラグナス:ど、どうしましょう‥。困ったな(困)
クロリス:おじさんがオドオドしだした(笑)
キャス:無茶苦茶怪しいじゃねーか、それ!(笑)
ラグナス:う、うーん。私も皆さんには伝えておいた方がいいとは思うんですが‥。
プラード:最悪のバレ方だけは避けたい所だが、おれ達も知らないとなるとフォローすら出来ん。
GM:(思ってもみない展開に)ラグナスさん、言う言わないはお任せしますよ?
キャス:つか、結構な期間で一緒に行動してるけどおっさんのこの性格でバレてねぇのかな。
ラグナス:それは‥自分でも否定出来ないですね(笑)
サン:否定出来ないんスか(笑)
ラグナス:だって私嘘つけないんですよ(しくしく)
リコ:じゃあ、前にうっかり見られて何人かにバレてるってことにしちゃえばどうかな?
キャス:そのドジっぷりはおっさんらしいか。
ラグナス:それはそれでひどい‥(笑) でもシリアスな感じにバレてしまうよりは私らしいかな。
クロリス:‥それで誰が知ってることにする?
GM:(不意に)知りたい人挙手ー。
ラグナス以外:はーい。
ラグナス:え?!
GM:全員じゃねーか!
サン:だって、ねぇ?
リコ:知りたいじゃない、ねぇ?
GM:仲良しか!
キャス:1人もふもふ要員が増えるだけだろ、これ。
プラード:クロリスとラグナスの二人のことか(笑)
ラグナス:そんな可愛い類ではないですよ? ワーウルフですし(汗)
GM:では全員知ってるって事で良さそうです?
ラグナス:はい、大丈夫です。元よりあまり変化する機会はありませんので、ゲーム上余程の危機でなければ変わりませんし。
キャス:あー、敵が多くて囲まれたりか。変化すれば防護点が上がるからな。
ラグナス:はい、そういう状況でもなければ変わりません。
サン:そういうことを言うと‥GMが(笑)
GM:ん? なんスか?(ぬるい笑顔)
サン:はぐらかした!
GM:はいはい、まとまったみたいなので進めますよ? バースさんは「この〈バルバロスフェロモン〉を作る為の素材をお主らに集めてくれば、クレアがそれらを使って作ってくれるべや」と説明してくれます。
クロリス:あたし達は何の素材を集めてきたらいいのかな?
GM:それはクレアから「では『艶やかな香木』を1つ、『嘆きの皮』を2つお願いします。両方もマルクトの森や黒海などで採集可能だと思います」と付け加えてくれます。
ここからが本番ですね。
いやぁ、ここまでが長かった。
そういやラグナスさんの一件はどうするつもりなんだか。
プラード:‥なぁ、ラグナスの事はどうする? おれはせめてクレア、町長には話しておくべきだと思うんだが。
サン:それはオレも賛成かな。〈バルバロスフェロモン〉を使ってからバレたらやっぱりマズいですし。
ラグナス:そうですね‥ではお話しましょうか。ちょっと反応が怖いのですけど‥特に町長さんの(汗)
キャス:クレアは平気そうな気もするけどな。つか、オレ様を見ても特に言ってこねぇし‥意外と問題なさそうな気もするが。
ラグナス:それでも隠しているという事が不安になる一因なんですよ。という訳で‥あの町長さん、その作戦をするにあたって支障が出る訳ではないのですが‥私、ライカンスロープでして(汗)
GM:すごく腰の低いライカンスロープだね(笑) ではラグナスさんの言葉を聞いた町長さんは少し驚いて、「ライカンスロープ‥には見えないべな」と正直な感想を一言。
ラグナス:ライカンスロープの洗脳は解けていますので‥、ライカンスロープ達に捕まり、この身もライカンスロープと化してしまいましたがその後に救出して頂きまして。薬漬けからのリハビリは長かったですが、どうにか普通に過ごせる程まで回復しました。
キャス:‥薬漬けのおっさん、だと‥。
リコ:やめなさいっつーの! それは私達も知ってていいの?
ラグナス:えぇ、私の正体が分かられてしまった時に話していると思いますしね。
GM:黙々と聞いていた町長は「そうだべか‥苦労されてるんだべなぁ、ワシも一応冒険者には理解があるつもりだべや。話してくれてありがとうラグナスさん」と言ってくれます。
ラグナス:寛大なお言葉を頂けてこちらも助かります、ありがとうございます町長さん。
初めてのクエスト×3
GM:では、実際に探索へ行く前に。天候を決めましょう、まず1dをお願いします。
出た天気は濃霧でした。
GM:今日1日は探索深度を決める際に2回振って貰って、出目の大きい方を採用しないといけません。
プラード:これは‥どうなんだろうな、いいのだろうか。
リコ:うーん、探索してみないといい効果か判断出来ないよ。
GM:では次、合成依頼表を振りましょうか。2dを振ってみて下さいな。
依頼人は戦士のダビドさんでした。
GM:では町長のバースさんが工房を後にしてから少ししてお客さんがやってきました。戦士のダビドさんと言います、「ここでも始めたんだろ!? 悪いんだけどよ、冒険中に武器が折れちまったんだよ! ランクは何でもいいからよ、〈ソード〉作っちゃくれねぇか!」
サン:剣が折れるってどんな状況!?(汗)
クロリス:工房を始めてそんなに経ってないよね? お客さんすぐ来ちゃったよ?
キャス:やっと100人規模の小さな村だからな、噂が広まるのがはやいんだろ?
GM:それプラス、アシュラウトに住む子供は貴重な存在ですからね。加え合成師でもあるなら尚更です。少しでも経験を多く積ませようという心遣いなんですよ。
ラグナス:なるほど、厳しくも優しい心遣いなんですね。
GM:そうなんですよ、ちなみに報酬はBランクで〈合成のかけら〉1個になります。ランクが上がる毎に1個ずつ増えていきます。
クロリス:合成のかけら‥合成するのに必要になってくるのかな?
GM:進めていけば必要になることもあるでしょうね。
次は緊急依頼表です。
GM:ではダビドさんの後、合成師組合の若いお兄さんがやってきまして「要らない下級素材があるのなら1つ200ガメルで買い取ろう、素材が多くて困ることはないからいくつでも引き取るよ」とのこと。
プラード:‥お金に変えられるのは嬉しいが、今はな。
クロリス:その素材を集めなきゃいけない段階だもんね。
GM:「もしあったらよろしく!」と比較的軽いノリです。
キャス:換金はまぁねぇわな、問題は剣だな。どうすれば作れるんだ?
GM:ソードはBランクで炎鉄という鉱石を2つあれば作れますよ、Aだと火炎銀2つ、Sだと炎魔金2つ。
ラグナス:初めての探索ですし、変に欲張らない方がいいですよね。
リコ:命あっての冒険だもんねー。
プラード:炎鉄はどこで手に入るか分かるか?
GM/クレア:「炎鉄はヴァリトラウテ火山でよく採れると聞きますね」
ちなみに各フィールドによって採りやすい素材がありますが、全く採れない訳じゃありませんので。
サン:うーん、何処に行きましょうかねぇ。火山はエグそうなんで、初回は遠慮したいですね。
リコ:最悪、剣を作れなくても大丈夫?
GM:はい、サブクエスト扱いなので出来たら用意して欲しいって感じです。〈バルバロスフェロモン〉を作製して欲しいというメインクエストよりは気軽に考えて貰えたら。
キャス:じゃ、マルクトの森にするか。様子見も兼ねて。
サン:GM、マルクトの森に行きます。
GM:はいな、では向かいましょう。第1回目の探索場所はマルクトの森です! ではさっそく始めましょう。まずは探索深度を決めますよ、この数字が高ければ高い程奥深くに進んでいると思って下さい。奥の方が貴重な素材を入手出来る可能性が高くなります。GMも振るからある程度の推測が必要になってきますが、探索深度を確認するタイミングもあるので。
それと各フィールドには主が存在します、主が現れる可能性を推測するものとして深入りポイントというものがあります。君達の実力によって増えていきます、その数字を越えると主が出てくるかもなのでその辺りも考えて探索して下さい。
キャス:今の深入りポイントは40か、気を付けようぜ。
GM:今日は濃霧ですので2回振って大きい数字を選んでね。
プラード:(コロコロ)1と5、だから5か。
GM:5ですね(‥こっちも5、現在は10か)
イベント表の結果は・・・。
GM:何も起こりませんでした、至って穏やかな森に出ましたね。ではここで探索チェックです、ここで君達1人1人が以下の行動を一度だけ取ることが出来ます。
サン:スカウトかレンジャーで振れるんですよね。
GM:はい、こちらの出した目標値以上が出れば素材が獲得出来ます。
ラグナス:魔法での治癒は出来ますか?
GM:出来ますよ、フィールド内での魔法の使用は基本的にOKです。ただし、例外もありますので覚えておいて下さい。ではどうします?