愛されたがりのマリア

「あッ、ん……セオ……っ」


 お風呂から出たあと、体を軽く拭いただけでベッドまで運ばれ、覆いかぶさってきたセオに深く口づけられる。


「ふぁっ……」

「もうトロトロだな」

「あっ!?」


 ぐちゅぐちゅといやらしい音がよく聞こえた。


「お前のなか、もうすげー熱いな……。とろけそう、オレの指」

「あぁ〜ッ……! だって奥、すごくジンジンして……」

「そうなんだ……じゃあ、早く抑えてやんねぇとな」


 セオが下半身を押しつけてくる。入り口のあたりにすごく熱くて固いモノが当たり、頭も体もビリビリと電流が走る。


「あ……セオ……ッ」

「怖いか?」

「怖くは……ないです……でも、すごく不安で……」

「そうだよな。こういうこと、初めてだもんな。──安心しろ、痛いのは一瞬だ。オレがついててやるから」


 ドキン……心臓が高鳴る。セオのひとつひとつの言葉がこんなにも胸に響いて、落ち着く。


「入れるからな……。痛かったらちゃんと痛いって言えよ? 止まるから」

「はい……」


 ぐっとセオの体が密着してくる。感じていた熱がよりはっきりと伝わってきて、不安が大きくなる。
 そんなとき、わたしの手にセオの手が重ねられてきて、しっかりと握りしめる。


「大丈夫だからな……メアリー──」


 ドキン──


「はい……」


 ゆっくりと入ってくるそれはなかをこじ開けるようにして、奥へ奥へと進んでいく。


「ふぅ……ふぅ……っ」

「そうだ、ちゃんと呼吸しろよ。そしたら、少しは痛みが和らぐ」


 ゆっくりと時間をかけて侵入してきたそれは、やっと目的地に到達したのか止まった。


「あ……」

「ぜんぶ、入ったからな……」

「よか、った……」


 奥がとても熱い。わたしのなかが熱いのか、セオのものが熱いのか──それとも、どちらもなのか。


「ん……セオ……」

「なに?」

「すごく……ドキドキしてます……わたし。恥ずかしい……」

「なんで? なにも恥ずかしいことねぇだろ?」

「だって……こんなに密着してて……セオとこんなに近いなんて……」

「そうか? オレは……幸せだけど?」

「し、あわせ……?」

「ああ。こんなに好きな女とやっと繋がれたんだ……うれしくないはずねぇだろ?」

「つながる……」


 たしかにそうなのかもしれない。こんなにドキドキするのも、セオとつながってるから……。


「セオ……」

「ん?」