爆発に氷の芸術を

デイダラは雅から深い愛を感じた。
何処までも一緒に行きたいと言ってくれた雅を道連れにするというのに、怒りや哀しみはまるで感じなかった。
意識が遠退くまでずっと、胸にいっぱいの愛と幸せを感じた。

オイラは雅と共に究極芸術として昇華する。
一緒に行こう、雅。
これからはずっと一緒だ。



二人はデイダラの左胸に吸い込まれた。
何も怖くなどない。
一つになって昇華するのだから。

もう離れなくていい。
離れているのを哀しまなくてもいい。
これからは、永遠に傍にいる。

デイダラが芸術だと言った雅の氷を、
デイダラの爆発と共に。


芸術は爆発だ――




爆発に氷の芸術を

2018.11.7 完




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