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着信
士郎くん
「もしもし」
「なまえちゃん?」
「士郎くん、どうしたの?」
「…ううん」
「ん?」
「声が聞きたかっただけなんだ」
「あはは、何それ」
「うん。もっと笑って、僕、なまえちゃんが笑うと嬉しい」
「私も、士郎くんが笑うと嬉しいよ」
「あはは」
「あはは」
「なんか楽しいね」
「うん、おかしいね」
「…なまえちゃん」
「んー?」
「なまえちゃんに触りたい」
「へ、」
「なまえちゃんに抱きつきたい」
「しろ、」
「なまえちゃんの匂いかぎたい」
「士郎く」通話時間
5分36秒
着信
士郎くん
「……」
「ごめんね、切れちゃったみたい」
「…士郎くんが変なこと言うからだよ」
「あはは、でも本当のことだから」
「ストレート過ぎる」
「ごめんね、嫌だった?」
「…嫌なわけないよ」
「ほんと?」
「本当。私だって士郎くんに抱きつきたいよ」
「同じだ」
「ね。」
「明日いっぱい抱きつくね」
「私もいっぱい抱きつく」
「キスもしたいな」
「き、きす…」
「だめ?」
「だだだめじゃないけど!」
「?」
「は、恥ずかしいなー、なんて…」
「恥ずかしい?」
「…うん」
「…僕は嬉しいんだけどな」
「き、キスが…?」
「うん。だって、視界いっぱいに僕の大好きななまえちゃんが顔を真っ赤にしてるんだよ。もう可愛くて可愛くて。どうにかなりそ
通話時間
6分12秒
甘すぎると切れる電話
着信
士郎くん
「…もしもし」
「ごめん、また切れちゃったみたい。なんでかな」
「士郎くんが変なこと言うからだよ…」