2015/05/27 (Wed) 00:00
ひだまり「うすしおは、お父さんとお母さんについて考えた事はある?」 うすしお「……産みの親って事か?」 ひ「うん。生まれた時には一人だったって聞いてるけど、それについて何か考えるのかなと思って」 う「……特に何も。顔も声も覚えてないし、考えようって発想も無かったな。ある程度大きくなるまで、人は人から生まれるって事も知らなかったし」 ひ「そうなんだ…」 う「ああ。自然に発生して、一人で生きていけるように出来てるのかと思ってた」 ひ「……もし、今どこかに居るとしたら、会ってみたいと思う?」 う「全然。存在すら意識してなかったし、今更って感じだな。何も覚えてない親より、今居る家族の方が俺には大事だから」 ひ「家族…わたし達のことだね」 う「ああ。ユキミとひだまりに会わなかったら、今も一人だっただろうし、下手したらもうこの世に居なかったかもしれない。俺の居場所はここしか無いから、もし、見捨てられたら、……」 ひ「そんな事考えないで…!わたしだって、もううすしおが居なくなったらなんて考えられないよ!みんなもそうだよ!」 う「……ありがとうな。産みの親の居る感覚は実感出来ないけど、友達を見てると、親や兄弟が居たらどんな感じなのかって考えたりするよ」 ひ「わたし、種族がバラバラだけど兄弟がいたよ!小さい頃から沢山遊んでて、今もたまに会ってお話したりするんだ。 仲良しだけど、お兄ちゃんが少し心配症すぎるかな… もう大人だから大丈夫なのにね」 う「……確かに、ひだまりみたいな妹がいたら心配になるな」 ひ「ううう…。わたし、まだまだ頼りないのかなぁ…。 もっと強くならなきゃ…」 う「いや、心配っていうのは別の意味というか」 ひ「?」 親について
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