確か、スモーキングボムを仲間にすんだよな〜……
あいつ見かけた時は笑ったな〜。
シャマルに懐いてて、真似してんだもん。
ついでに、意気がってるのが可愛かった。
一応、顔見知り程度まで仲良くなっておいたから、呼び出せるだろ。
お前の生きがいになる奴に会わせてやるから、来いよ。
部下になれ、と呼んだ。
「こいつを倒せばオレが10代目になれるんッスよね、ナギサさん」
「あぁ、そうだぞ」
「何言ってくれちゃってるのー!?」
実力を確かめたいんだとさ、頑張れ。
死ぬ気弾を撃ち込み、死ぬ気で消火する綱吉をただ観察していた。
「御見逸れしました!」
ガバッと土下座して綱吉に頭を下げる獄寺。
うんうん、これで無事に部下確定だな。
それが決まれば、オレはもう必要ねぇだろ。
オレは深く関わらねぇが、確かトラブルメーカーだし、楽しい生活を保障するぜ。
年上の野郎はみんな嫌い、というとんでもない鉄砲玉だが、綱吉の大切な友達の一人らしいからな。
そんなエピソードがあるはずだ――多分。
そう自己完結したオレは、授業をサボる不良学生たちにダイナマイトを向ける獄寺と、それを止めようとする綱吉を放置して帰ったのだった。
「ママン〜、おやつ無い〜?」
「はいはい、マドレーヌがあるわよ」
手作りの美味しいおやつに舌鼓を打ち、至福の一時を過ごすのだった。
「……ぁ、着替え置いてくるの忘れた」
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