廻り
僕の中身が出てしまって
気づけばもう半年
胸の辺りにある蓋は
閉めるのも やや面倒で
白だか黒だか分からない
確かに味気なかった
海が近いとある町の
名がついた 僕だけの部屋
彩ってくれたのは
誰でもなく僕で
僕だけしかいなくて
持ち物をすべて差し出して
僕の周りの景色が噎せた
おはよう
泣きそうなほど賑やかで
仲良しで気ままなキャンバス
おはよう
おかげ様でこのからだは
塗れず終いで空っぽのまま
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