アポトーシス
鎖が伸びる先を
そっと目で辿る
そこにあなたは無く
ひとり霧の中
繋がることの出来る
場所を与えられるのなら
始まりは嘘でも良かった
鈍色の願いはそう笑い
歪な夜明けに目を細める
輪と輪と私とあなた
目映い炭など入る間も
ありはしないし 要らない
輪と輪を私とあなたで
一息で一息でその手首に
鍵穴が錆びるまで 朽ちぬまで
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