土手の砂利
皮膚の下に刺さった刺が
埋もれてしまったようだ
そんな痛みがこの先も
抜けないように指を押し当てて
嘘で隠して滲んだのは
見栄だと気づく笑い話
その終わりと境目で
指の差しどころを迷っている
見え透いた嘘を何度重ねて
その嘘を何度赦して
その嘘で何度返して
いつまで痛みを抱えられるだろう
いつまで笑いあえるのだろう
指と指が繋げられる
永さを数える
そんな帰り道であるように
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mokuji
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