1.
窓際の一番前の席。
教室の隅っこでアイツはいつも空ばかり眺めていた。
まるでこの空間を否定しているかのように―――――――。
-Blue bird-
「あーいい天気だなー…」
空は快晴。ぽかぽかと心地よい春の陽気が眠気を誘う。
パラパラと読み終えたジャンプを捲りながら欠伸を一つすると、思い切り頭を殴られた。
「あだっ!何すんだよ!」
「何すんだよじゃねーよ!!それはこっちの台詞じゃボケ!授業中に何してんだお前!ナメてんのか俺を!」
「」
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