![]() == == == == == 俺は平子真子。 鬼クソ真面目な副隊長のせいでめっちゃ仕事させられとる。なんで俺、こいつ副隊長にしたんや……。 「聞いてますか、隊長」 「うるさいなぁ聞いとるわ。判やろ、判。」 この仕事人間が。 オマエが危ない奴やなかったら俺の副隊長、めちゃくそかわええ子にしたるのにのぉ。 「違います」 おん? あのうざいくらい仕事せぇ煩い惣右介が違うやと? 「ほなこれ何やねん」 「そちらは明日中に終わらせて頂ければ問題ありません」 えぇ〜……判子だけじゃアカンやつかいな…。 「それより隊長、先程の話ですが、」 「話ぃ?何や」 聞いてへんかったわ。 またガミガミ口うるそういいなや……。 「ですから、『大切なものは手元に置いておくか遠ざけておくか』。隊長ならどうされますか?」 「何やねんその質問。そんなもん、」 ――――バンッ ちょぉ……ビビってもぉたやないか。 「叶華!ココ入る時は確認取って静かに入れゆぅたろっ。扉壊れてまうやないか」 「惣右介!こっちは賛同者見つけてきたんだから!」 聞けやボケ。 「ほらギンくん!」 脇の手を入れて軽々と持ち上げられとる市丸。 最近ウチに入ったガキんちょ。 「ギン……何をやっているんだい…」 惣右介がため息ついとる。 なんや、叶華と競っとんか? 「すんません、藍染副隊長。 ボクも大切なもんは遠ざけとくべきや思います」 ん?どっかで聞いたな。 「あ、隊長!隊長もそう思いますよね!」 今さら気付いた上に何の話やねん……。 ……もしかせんでもさっき惣右介がゆうとったヤツか。 「隊長は手元に置いておきますよね」 ははーん。これはオモロイわ。 「せやな、俺やったら、」 ((仕返しや)) == == == == == == == == == == 「ねぇギンくん。ギンくんは大切な人いる?」 「どやろ。おる思う?」 「ん〜……分かんない。でもさ、それって遠ざけてるから分かんないってことだよね」 「叶華さん何の話してはるん?」 「ギンくんなら大切な人、近くに置いとく?それとも遠く?」 「……遠くやない?悪い奴に見つかったら大変や」 「いい子!ギンくんいい子!さぁおいで、行くよっ」 「えっ、ちょぉ……叶華さんっ…?」 | → |