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遥か上に立つ
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「藍染隊長………いいえ、惣右介くん。

随分昔から変な行動が多いと思っていたけど、今回はどういうつもり?許されることじゃないよ」






藍染は同期ーー十三番隊第五席、神蒼空叶華に背を向けたまま斬魄刀を納めた。



怒りを滲ませながらも表情は至って冷静だった。


「流石に君には気付かれていたようだね」

「……何百年の付き合いだと思ってるの…」

上がりそうになる口角を抑えて振り返る。




「……君は正しいよ、叶華。
ここで刀を抜いても無意味だと、理解している」



ここ……。

藍染の裏切りが白日の下に晒された。

同じ隊長格が無惨に敗れ、旅禍も地に伏せている。


「貴方は昔から………他人より優秀だった…」

「君は誰より人を見る目があった。だが……」



藍染にとって唯一悲しむべきは、理解者になりえたかもしれない目の前の同期が、力に恵まれなかったこと。








「君は弱い。

でも、だからこそ生きている。
………僕の脅威にならなかったから」





((圧倒的な差))
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「五席、か」
「私は惣右介くんほど出来が良くないからね」
「そう悔やまなくても」
「ふんっ。優しい浮竹隊長に癒してもらうからいいもん」
「男に癒してもらうなんて大胆なことを言うね、叶華」


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