![]() == == == == == 「藍染隊長………いいえ、惣右介くん。 随分昔から変な行動が多いと思っていたけど、今回はどういうつもり?許されることじゃないよ」 藍染は同期ーー十三番隊第五席、神蒼空叶華に背を向けたまま斬魄刀を納めた。 怒りを滲ませながらも表情は至って冷静だった。 「流石に君には気付かれていたようだね」 「……何百年の付き合いだと思ってるの…」 上がりそうになる口角を抑えて振り返る。 「……君は正しいよ、叶華。 ここで刀を抜いても無意味だと、理解している」 ここ……。 藍染の裏切りが白日の下に晒された。 同じ隊長格が無惨に敗れ、旅禍も地に伏せている。 「貴方は昔から………他人より優秀だった…」 「君は誰より人を見る目があった。だが……」 藍染にとって唯一悲しむべきは、理解者になりえたかもしれない目の前の同期が、力に恵まれなかったこと。 「君は弱い。 でも、だからこそ生きている。 ………僕の脅威にならなかったから」 ((圧倒的な差)) == == == == == == == == == == 「五席、か」 「私は惣右介くんほど出来が良くないからね」 「そう悔やまなくても」 「ふんっ。優しい浮竹隊長に癒してもらうからいいもん」 「男に癒してもらうなんて大胆なことを言うね、叶華」 | → |