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- ナノ -

タイプ
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「ねぇ、ホントにカネキ君はタイプじゃない?」



先程からずっとこの調子だ。

何がいけなかったのだろう。
可愛いと言ったからだろうか。


「ホントだってば!」

あまりにしつこいので語気が荒くなる。

「………だって夢叶、滅多にああいうこと言わないから」

叱られた犬かのように項垂れるウタ。

少しきつく言い過ぎた、と反省する。
調子に乗らせ過ぎず慰める方法を考える。



「ウタっ」

「ん、なに……」




ウタの頬に手を添えて……。




「…………………」

ウタは驚いたようで、目を見開いたまま固まっている。

「べ、別に好きでやったわけじゃないから!
この前言ってたお返しの分だから…!」

パッと顔を背けた夢叶だが耳が赤い。


ウタは甘ったるい笑顔を浮かべて夢叶を抱き寄せた。

「わっ……な、何?」

「ふふ……夢叶って"つんでれ"?ってのが似合いそうだね。ぼくドキドキしちゃった」

そして「お返し」と言って頬に唇を寄せる。

「べ、べべ、別にツンツンしてないし!」

慣れないことをして動揺しまくっている夢叶に説得力はない。




「デレてるのは否定しないんだ」




すると爆発したかのように赤くなり、プスプスと空気が抜けるように萎れていった。

それを笑顔で見るウタ。

力の抜けきった夢叶にキスを贈ったのは言うまでもない。



((珍しいことをするとツンデレを見せてくれるらしい))
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「夢叶って本当に可愛いなぁ」
「う、うるさいっ…可愛くなんかないし……。
っ、ちょっと……くっつきすぎ!お客さん来たら…」
「大丈夫。見られて困る関係じゃないから」
「恥ずかしいって言ってるのっ」
「………じゃあ今日はもうお店閉めちゃおっか」
「なんで?」
「奥で楽しみたいでしょ?」
「いや!」


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