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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -

01
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「ロマちゃん」


店長の芳村は新人店員を呼んだ。

「こちらの砂糖は人間用だから喰種のお客さんに出してはいけないよ」

「すみません…。お客さん吐いてましたね……」

人間に混ざって生活しているとこういうこともある。

あんていくでも手違いで人間用が出てくることもある。そんな時に人間の前で大きな失態を犯さないことも大事だ。




「"喰種へ淹れるコーヒー"とかけて"鈍足な出塁者"ととく。
―――"トウルイは控えるように"」




「……ほぁ」

ぽかんとした表情のロマ。

「ジョークは嫌いかな」
「(あ…ジョークだったんだ…)」

漸く理解して苦笑い。

「だったら店長、こんなジョークが…!」

「おや、何かな」



「ある男にウェイトレスが"ブラックコーヒーでよろしいですか?"すると男は―――"あんていく"っと」



芳村は笑った。

「間違いないね」
「です」

その時、カラランと店の扉が開いた。

「いやぁ、シックで素敵じゃないか」

「イイ匂いです〜」

がたいの良い男と、白髪の少年。





「ここだね。
金木研クンが働いていた喫茶店」




((真昼の珍客))
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「ところで什造、この間の女性と動物園に行ったんだってね」
「キリン見てきたです」
「君はキリンばっかりだねぇ」
「夢叶はペンギンとカピ…茶色いのが好きって言ってたです」
「カピバラね。女性らしいじゃないか」
「あとヘビもです」
「おっと、意外なのがきたね…」


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