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- ナノ -

01
== == == == ==

「あ、ウタ?」

『夢叶?どうかしたの…?』

夢叶は自宅でウタに電話を掛けていた。
兄は仕事で今日も一人だった。


「今日はこっちに居るね」

『何かあった…?』


電話口の向こうでウタが心配しているのが分かる。

「別に。
でも、何だか嫌な予感がするから」

『そう…』



もともと、毎日ウタの店に通っているわけではない。

20区で大人しく一日を終えることだってある。

何も珍しいことではない。

それでも、最近はウタの店に通い詰めだった。
だから、1人の夜が寂しくないとは言えない。



『何かあったら連絡してね…。
急ぐ時は蓮示くんとか頼って…』


「うん、ありがと」

最後におやすみと言って通話を切った。

ニュースで報道されている喰種による捕食事件を見る。





「思い過ごしならいいけど……」



((女の勘?ただの直感です))
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「えー!?夢叶来ないの!?」
「来ないって」
「そんなー…」
「イトリさん、夢叶のこと好きだね…」
「だって可愛いじゃない、初心でさ」
「昔ほどじゃないけどね」
「ウーさんのせいでね」
「夢叶が順応力高いだけだよ…」
「やっぱり呼んでよー」
「嫌な予感するって言ってたから今日はダメ…」


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