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- ナノ -

01
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「ありゃ?夢叶は?」


常連であるウタの来店。
しかし、ほとんどいつも連れている夢叶の姿が見えない。

それを不思議に思ったイトリは率直に聞いた。



「…家」



イトリの前のカウンター席に座るウタ。

その表情は微かではあるが、物足りなさ気な色を醸し出していた。

「家?」
「お兄さんに頼み事されたって…」

飲みに行こうと誘ったが、断られてしまったのだ。

「あぁ〜、仕事で滅多に帰ってこないっていう」

恋人より優先するのかと聞いてしまいたかったが、それを考慮するなら家族を優先してしまうのも仕方がないと思ってしまった。


「ウーさんにそんな顔させるなんて夢叶も罪な女だねぇ」

ケラケラ笑いながら血酒を提供する。

「…夢叶が嬉しそうに帰るから……」

どうやらそこが気に入らなかったらしい。

「ウーさんはさ、そのお兄サンがどーゆー人か知ってる?」
「いや……特徴のない人ってくらいしか…」

イトリはある資料を持ってウタの隣に座った。






「夢叶のお兄サン……CCGの喰種捜査官らしいよー。

面白そーだから調べてみたらさー、なんと上等捜査官だって!
し、か、も!ウーさんの知ってる白鳩でさ、名前は…」






trrr… trrr…

「もぉー、こんな時に何?」

電話に出たらどうやら蓮示のようだ。

「え?もう来る?はいはい、開けとくから」

じゃ、と通話を終える。

「蓮ちゃん来たみたいだから、アレ貸して」
「ホントにやるの…?」

ウタからあるマスクを受け取り、そのままずぼっと被る。



ガチャ

「お邪魔しまー…」


「ババアァァァァァァァーーーーーッ!!!!」



((明かされていく情報))
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「あんまり若い子イジメちゃダメだよ……」
「あたしだってまだまだ若いっての!」
「カネキくんよりは年食ってるでしょ…」
「キィー!!女にそーゆーこと言う!?」
「もう言った…」
「言うな!」


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