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- ナノ -

01
== == == == ==

「(…"ヨモさん"?
名前はちょくちょく聞くけど…どんな人なんだろう…?)」



芳村に食糧調達を頼まれた金木。
テスト勉強のため、董香の代わりを頼まれたのだ。

「(怖い人じゃなきゃいいけど…)」

指定された場所で待っていると、1台の車が停止した。

ガチャ

運転席から出てきたのは、目つきが良いとは言い難い男。


「えっと…四方さんです…か?
ぼ…僕、金木研です。トーカちゃんの代わりに…」

「もう聞いてる、さっさと乗れ」

コワイ人だ…と確信した。





「ちょっと蓮示!何でそー不愛想なの?
初対面で仏頂面は止めなよ!」





後部座席から降りて来たのは夢叶だった。

どこかで見た光景に若干緊張の糸が解れる。

バシッ
遠慮なく蓮示の頭を叩く。

「…なんだ」

「蓮示も自己紹介」

「……もう知ってるだろ」

そう言って運転席に戻ってしまう。

「あー、逃げるなー!
カネキくんも乗って乗って!」

促されるまま助手席に乗る。


「(何か怖い人だな…全然喋ってくれないし…。
どうにか打ち解けたいけど…)」

走行中も一切言葉を発さない蓮示。

助手席に座った自分を恨めしく思いながら話題を探した。

「こ…この車って四方さんのですか?」

「違う」

「じゃあ誰の……」

「…………」

「(……喋ってくれよ…)」

「これだから蓮示はー……。
多分拾った車だと思うよ」

代わりに夢叶が答えた。

「…大して重要なことじゃないだろ……」

夢叶には反応するので、嫌われたのかと一人悩む金木だった。


((救いのデジャヴ))
== == == == == == == == == ==
「夢叶さんはどうして車に?」
「んー?街歩いてたら蓮示に拉致された〜」
「……夜道は危ないから送ってやると言ったんだ…」
「別に危なくないしー」
「…昔喰種に襲われた奴がいたな…」
「えー誰?蓮示が襲った人間?」
「お前のことだ……」
「ウタが助けてくれたもん」
「…だからお前に何かあったらアイツが煩い……」


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