4年前のアクム == == == == == 目を閉じるだけで、いつもあの光景が思い浮かぶ。 「ねぇ優ちゃん、僕ら家族だよね?」 「ばーか、俺に家族なんていな…」 「はい、うるさいうるさーい。僕ら百夜孤児院のみんなは家族だってもう決まってるんだもんね〜」 「ね〜」 俺に抱き着いて来るミカとルカ。 「ちょっ…お前ら…」 「優兄ちゃん、大好き!」 「ああ…ったく、お前ら仕方ねぇな…」 俺なんかを慕ってくれるガキんちょたち。 大切な友達、仲間、家族の笑顔。 そしてーーー その家族を吸血鬼に殺される光景。 「……に、逃げて…優ちゃん…」 「優く…ん……早、く…」 吸血鬼に血を吸われるルカ、胸を貫かれるミカ。 『……早く……逃…』 「ミカ…!!ルカ…!!」 ((闇はいつでも鮮明に)) == == == == == == == == == == 本当に 少し目を閉じただけで 4年経った今でも あの光景が浮かんでくる | → |