![]() == == == == == 「お前は常に仲間を裏切ることができない」 家族・恋人・愛・友情…。 それらが切り捨てられるべき感情でも捨てられない。 そういう人間は上に立っていい人間ではない。 「だからこそ俺はお前を信じられるよ、グレン」 まず日本から吸血鬼を駆逐する。 世界に生き残っている人間たちの組織もすべてたたき潰して世界を日本帝鬼軍の管理下に置く。 中心はあくまで日本。 吸血鬼のいない楽園世界を日本に作り上げる。 「吸血鬼はまた攻めてくる。 だがその前に今度はこちらから攻めようと思う」 「…勝機はあるのか?」 「奴らの計画はざるすぎるよ。 いつも人間を侮りすぎてる」 吸血鬼たちはお互いの仲が悪い。 だから情報を共有しない。 その割に貴族共がすべてを取り仕切っている。 つまり、貴族を全部潰せば奴らはあっさり瓦解する。 「そう簡単に言うが…」 「簡単だ」 現在日本にいる貴族は25人。 その全員の居場所もすでに分かっている。 「…どうやって調べた?」 「通常の手順だ」 軍には訓練した子供が何人もいる。 その子たちを吸血鬼の都市にスパイとして潜入させる。 「奴らは人間を家畜のように扱って顔を覚えてないからな」 それはもうやりたい放題だ。 「調子に乗ってると…」 「足元をすくわれる…か?」 情報自体が罠の可能性がある。 「だからお前の部隊に命じるんだ」 捨て駒かよ、と笑うグレン。 「実力を認めている相手にしか頼めない重要な任務だ」 今回は本気で吸血鬼共に戦争を仕掛けるつもりのようだ。 「……なぜそんなに急く?」 「奴らの計画が分かった」 今までも情報は得られている。 だが今回は即急に動かなくてはならない。なぜなら…。 「一ヶ月後、吸血鬼の本隊が東京に攻めてくる」 ((必勝とはいかずとも痛手を)) == == == == == == == == == == 能力で劣る人間が吸血鬼に勝つ方法 | → |