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好きなイロ
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「敵を撃て"月光韻"。
みんなを守るよ」



ズズ・・・と具現化する鬼。

それにはみんな驚いている。

何故なら与一にその方法を教えていないからだ。

「あいつにだけ修業したのか!?」
「あーいえ、自力で覚えちゃったみたいですね〜」

与一は元々"鬼呪"の制御能力が異常に高かった。

それでもこんなことはありえないのだが。


「お前すげぇな!どうやってやったんだよ!!」

大したことはしてないと言う。

「夜寝る時とか鬼といっぱい喋ってたら、なんかできるようになたかな〜」

「はぁ?うちの鬼は俺のこと乗っ取ろうとする時しか出て来ねぇんだけど」

天と地の差だ。

「だいたい鬼なんかとなに話すんだ?」

与一曰く、昨日は何色が好きかを話したらしい。

「なんだそりゃ、興味ねぇ〜」

だがそれを聞けばいいなら、と刀を取る。





「おい阿朱羅丸、お前何色が好きなんだ?」


しーん


「無視すんなああああああああああああ!!!!」





そんな優を君月はうるさいと言う。

「じゃあお前は鬼ともう自由に話せんのかよ!?
偉そうにしたんだから当然出来んだよな!?」

一瞬慌て、もちろんだと言う。

「あ、お前いま絶対嘘ついたろ?」

「ついてねーよ」

「じゃあやってみろよ」

「じゃあ…ちょっと見てろ」

君月が刀を取る。




「おい"鬼籍王"答えろ。
お前の好きな色って何だ?」


しーん




チラ…と優を振り返る。

ニタァと笑う優。

「ほらぁ!!!」
「その顔をやめろ!!」

「いやいや責めてないよ、俺もできねーし」

そう言って君月の肩に手を置く。

「つまりお前も落ちこぼれ仲間か」










「ちょっとみっちゃんと斬り合いしてどっちが強いかやってみてくださーい」


やる気満々の三葉と、わけが分からない優。

「じゃいくぞ。出てこいーー"天字竜"」

巨大な斧を地面に叩きつける。

「まじで!?
この距離で攻撃できんの!?」

優がそう驚いてしまうくらいは離れている。


「…え?ってなんにも……」



ゾクゥ……

地面が割れ、具現化した鬼に囲まれる。



「おわっ、ちょっ……!」

流石の優も焦った。

「はい隙あり〜!」

今度はシノアの鎌が襲い掛かってくる。


それを見て逆に冷静になる。

そして腰の刀に手を掛ける。





「やるぞ阿朱羅丸。
力を貸せ」


ズズズズ…



((血の赤))
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「うそっ!!?」
「うっわ、今の全部処理しきっちゃうんですかぁ…。
バケモノですね」
「んーでもちょっとやばかったなぁ。
三葉お前なかなかやるな!」
「あんな凄いの見せられた後じゃ全然嬉しくないんだけど」


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