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不安なアサ
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ーー退屈だねぇ…

ーーって、僕より退屈そうな君に言うのもなんだよね








「っ!」


ベッドから飛び起きるルカ。

周りを見回せばフェリドから与えられた部屋だった。
どうやらミカの話し込んだ末に眠ってしまったらしい。

ミカを探せば、近くのソファで寝ていた。

吸血鬼は睡眠が不要らしい。

ミカが最近まで人間だった名残だろうか…。


「夢、か……」

随分嫌な夢だったと思う。

もう何割は忘れてしまった。
それでも、あの強烈な光景は微かに残っている。





自分の周りに積み重なる屍。

真っ赤な水溜りに映る、赤い……。





ルカはふるふると首を振った。

立ち上がろうとしたが、力が入らない。
最近は低血圧なのか朝が辛い。

動くのは諦め、ベッドに腰掛ける。


ミカを見ればあの頃と変わらない寝顔。

幼さが抜けても汚れない。

「(何も変わってない…。
大丈夫、まだ大丈夫……)」

それに安心する。

あと足りないのは……。



「優くん……」



((光が苦しみから解放してくれる))
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「はい、朝ごはんだって」
「ありがと〜」
「フェリドのくせにまともな食事用意してるんだね」
「ホント、意外だよね」


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