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鬼のササヤキ
== == == == ==

「優ちゃん」
「優くん」

「優ちゃんは僕たちを見捨てたよね」




ーーくそが、また…この夢か




「あは、ずっとこの夢は続くよ」

「ここは優くんの中にある闇だから」

「そして僕はーー僕は君の力。
この闇を利用して僕は君を復讐の鬼に……」




ーー無理だね、てめぇに俺は操れねぇよ、阿朱羅丸




「ふふ、そうかな?
でも心が折れそうになったらいつでも言ってよ。

僕に身を委ねれば、僕が君の代わりに復讐を遂げてあげる」




ーーさせるかよ、それは俺の役目だ




「あぁ…それとね、優。

彼女にはあまりこだわらない方がいい。
忘れられた記憶は残酷な真実であることが多い」




ーールカ?やだね、俺が家族を大切にする




「はぁ…そういうことじゃないんだけどなぁ。

ま、せいぜい手痛い裏切りに合わないようにね。
僕も彼女とはやり合いたくないからさ。

ところで優」




ーーあ?まだあんのかよ





「もう朝だ」





ジリリリリリリリリリリリリーーバンッ


「………」

…くそ。
この刀手に入れてから毎日この夢じゃねぇか。

「寝覚め悪ぃ」

はぁ、着替えるか…。



「!」


今日から本格的に吸血鬼殲滅部隊に配属になったんだっけ。

制服、制服。
…学校のじゃなくて。





よし、やっとだ。

これでやっと、吸血鬼を殺しに行けるぞ。


ミカ…、ルカ…。




((初出勤といきますか!))
== == == == == == == == == ==
「………」
「なにニヤついてんの?優」
「阿朱羅丸!?」
「もしかして"俺似合ってる"とか思ってる?」
「お、おおお思ってねぇよ!」
「うん、似合ってない」
「ンだと!?」


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