私のヒーロー - 1/10


昔から、面倒見が良くて、大人たちからは“しっかりした子ね”、と言われた。
学校では、事あるごとに何かの代表やリーダーに使命され、忙しい日々を送るはめになった。
困っている友達がいれば話を聞くし、自分に出来る範囲ならば、手助けしたいとも思う。


どこからどうみても、優等生な自分。
きっと、私は所謂、典型的なお姉さんタイプなんだろう。



でも、だからといって何でも出来るわけじゃない。
私にだって弱い部分はあるし、甘えたい、という気持ちはある。

ただ、その方法が分からない。それだけなのだ。



こんな私に、いつかヒーローは現れる?
それとも、もう近くにいる?出会ってる?


視点を変えれば、もしかしたら何かが分かるかも知れない。

何かが、変わるかも知れない。





私のヒーロー

by Satoshi Ohno

べたな展開に挑戦する5題
“席替えで二度連続隣の席になった”





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