1ピースの宝物 - 1/7


音楽だったら、朝はサーフミュージック。夜はジャズ。
バランスの摂れた食事に、快適な空間。
インスタントばかりだったコーヒーは影を潜め、代わりにレディ・グレイの紅茶が一時を彩る。


君が俺の生活の一部になったあの日から、何もかもが変わった。
いつの間にか、1人でいた頃の空気は消えて、色も輝きも取り戻したような感覚。
埃を被っていたDJ機材も、君のおかげで息を吹き返したんだ。



そして、それは今もそのままだ。



数えきれない想いも、習慣も、ほんの少しの物でさえも。
全ては君が作り、残していったもの。



君の1ピースは、今でも生き続けてるよ。

ちゃんと、俺の宝物として、しっかりとね。





Episode. 03

1ピースの宝物





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