白石くんを好きになって気づいたこと。あたしって恋愛になるとちょっと積極的なのかもしれない。
「白石くん!」
「みょうじさん、どしたん?」
こっち見た。呼んだのだから当たり前だけど。振り向きざまもキラキラしていてなんてかっこいいの!
「あ、あのっ、今日白石くんの部活の練習見に行ってもいいかな?」
「んー、ええけど、なんもおもろくないで?」
「いいの!あたしはキラキラ輝いてる白石くんを見たいの!」
「キラキラ…?」
「じゃまたね!荷物取り行ってくる!」
白石くんが部活の練習してる姿を間近で見れるなんて最高!天にも舞い上がる気持ちって、このことだよ!!
ハッピーすぎて教室までスキップして来ちゃったよ。途中あたしのスキップしてる姿を見て引いてる忍足くんが目に入ったけど、舞い上がってたしスルーしちゃった。とりあえず、早く支度してテニス部の方へ行かなきゃ。
「白石、今から部活行くん?」
「せやで、一緒に行こうや」
「てか今、なまえちゃんとすれ違ったんやけど…」
「さっきまで一緒におったから」
「あの子、ごっつスキップ下手やった…!」
あ、白石くんまだあそこにいる。忍足くんも合流してるってことは一緒に部活行くのかな?あたしも一緒に行きたいけど、ここは我慢して先にテニス部の側で待ってよう。とってもたのしみ、ドキドキしてきた。
「つか、なまえちゃんって白石のこと大好きやんなぁ」
「そうか?まぁ仲ええ方やとは思うけど」
「純粋に好きなんやなって見ててわかるで」
「うーん、好きかどうかはわからんけど、俺はなまえちゃんのことええ子やなって思うで」
「白石がんなこと言うなんてめずらしい!これは時間の問題やな!」
「うっさい、早よ部活行くで」
早く来ないかな、さらにあたしを君に夢中にさせてほしい、ドキドキさせてほしいよ。