ハロウィンナイト


「じゃーん!実はハロウィンパーティーのための衣装持ってきてるのよーん!」
「きゃー!小春ちゃん最高!」


昼ごはんを食べ終えてひと段落ついたとき、小春ちゃんが車から大きな荷物を持ってきたと思ったら、ハロウィンの仮装の衣装やて!今年は出来ひんと思っとったからめっちゃうれしい!


「げ、そんなん持ってきたんすか?」
「ほんま!?めっちゃたのしそうやん!」
「あたしとユウくんで準備してん!白石夫婦と財前くんにはサプライズで黙っとったのよー」
「嫌がりそうやったからな、財前は」
「財前はハロウィンパーティー強制参加ばい!」
「嫌や…」
「小春ちゃーん!なんの仮装用意してくれたん?見せてー!」


みんなの衣装は決まっとるんよー、と、小春ちゃんが次々と衣装を出していく。


「あ、この小さいのってむすこの?」
「せやで、むすこくんはかぼちゃの着ぐるみや!」
「絶対かわええ…!」
「なまえ!早速むすこに着せようや!俺が着替えさせたるから!」
「じゃあ蔵ノ介に頼むわ!」


むすこをソファーに寝かせて、着替えさせてくれる蔵ノ介。ほんま育児もパーフェクトなんちゃうか?ってくらい手際がいい。


「か、か、かっ…!」
「かわええー!!」


かぼちゃの丸みを帯びた衣装を着て、さらにむっちり感が強調されててめちゃくちゃかわええわ我が子よ!


「きゃー!ほんま天使やわー!これ選んで正解やったねユウくん!」
「ちなみに衣装は全部俺デザインやで!」
「さすがユウジ!むすこの可愛さ全面に出ててわかってくれてるわー!」
「なぁなぁ、俺の衣装どれなん!?」
「謙也はこれや!」
「おー!かっこええ!」
「はい、これみんなの衣装やから着替えてきてや!」


みんな小春ちゃんに自分の衣装を渡されて、小春ちゃんと男子メンバーが寝室に行き着替え等を始めた。光くんは渋々寝室に行きよったけど、今日はハロウィンやし道連れや。ハロウィン使用のメイクは小春ちゃんとユウくんがやってくれるみたいや。


「蔵ノ介ー、みんな準備できたー?」
「バッチリや!ドア開けるで!」
「じゃーん!みんな決まっとるっちゅー話しや!」
「きゃー!蔵ノ介かっこええ!!」
「ほんまー?おおきになまえ」
「え、俺らは?」
「気にしなさんな謙也。今のなまえちゃんは白石しか見とらんばい」


ちなみに言うと、蔵ノ介は血塗れポリス、謙也さんはゾンビDr.、光くんはドラキュラ、千歳さんはパイレーツ、小春ちゃんとユウくんは天使と悪魔。みんなめっちゃ似合っとる!つか蔵ノ介の警官姿かっこよすぎや、逮捕されたいー、なんつって。


「ささっ、次はなまえちゃんの番やで!あたしが手伝うから早よ着替えまひょか」
「うん!ねえ誰かむすこのことお願い。蔵ノ介血塗れメイクでむすこが汚れるん嫌やし」
「なら、俺が抱っこしてもよか?」
「よかよか!お願いします千歳さん」
「おー、よしよし、お利口さんばいねむすこくんはー」


千歳さんにむすこを預けて、あたしと小春ちゃんは準備をしに寝室へ入った。


「ん!なまえちゃんかわええ!これでバッチリや!」
「すごーい!さすが小春ちゃんプロやわー」
「ヘアメイクは任せとき!」


んじゃドア開けるでー、の合図であたしと小春ちゃんは寝室を出てみんなの元に仮装した姿を晒した。どや?人妻子持ちとは思えんほどイケてるやろ?まだまだピチピチやからな、出すとこは出さんと!ユウくんのこと褒めるん悔しいけど、ほんまさすがや。


「じゃーん!血塗れポリスー、ミニスカやでー」
「なまえっ…!めっちゃええ…!」
「ほんま?かわええ?」
「かわええかわええ!!婦人警官なんに、そないな姿みんなに見せよった罪で逮捕や!」
「捕まっちゃった…、てへ」
「てへやない、死なすどアホ」
「うっさいわ!こんなエロい衣装作りよったくせにー、このむっつり」
「ノリノリで着とるんやから文句言うな!」
「で、でも肌出過ぎやろなまえちゃんの…。む、むむむ胸とか足とか…」
「謙也さんチラチラ見過ぎっすよ」
「なんやと!?俺の嫁やで!」
「なっ、見とらんわ!」
「見とらんとはなんや!俺の嫁は魅力的やないってことか!?」
「どないせいっちゅーねん!!」
「おーおー、むすこくんのパパもみんなもうるさかねー」


ほんまめちゃくちゃたのしい!こんな賑やかなん久しぶりや。まあ子供おるだけで毎日賑やかなんやけど、またなんか違うこの感じ。


うっさいパパはほっといて、千歳さんと一緒にむすことあそんでよ。んなことしたらパパは俺やで!なんて蔵ノ介も混ざってきそうなん想像できるけど。今日は夜遅くまでたのしむで!!


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