3船長の自慢


3船長が部下(右腕ポジション)を自慢しあうお話。
猫王子の25さんが書かれた冒頭の続きを書かせていただきました!





ルフィ「ゾロなんて刀三本使えるんだぜ!あと刀くわえてんのに心意気で喋れるんだ!」
ゾロ「それ自慢になんのか…?」
キッド「甘いな麦わら。キラーは例えどこであろうとマスクを脱がねェ。それが例え夏島であってもだ」
キラー「風呂に入っている間もな」
ロー「ふっ…。テメェら揃いも揃って大したことねェよ。いいか、ペンギンはまだ名前がない」
ペンギン「自慢じゃねェよ」

---ここまで猫王子 25さん---

「そんなのどうしたんだよ、ゾロはなぁ、ゾロはなぁ」

両手をグーにしたルフィが力強く言えば、隣に居たゾロが鋭い目線を送る。

「気付くといねぇんだぞ! すげぇだろ」
「てめぇも自慢になってねぇ!」
「ある意味、凄いことは確かだがな」
「全くだ」

ルフィの胸倉を掴んで揺さぶるゾロと揺さぶられてるルフィを放置して、ローが口を開く。

「ペンギンは料理がうまい」
「・・・そう思ってたんですか」
「あぁ。ただ、キャスケットが余計なことしなけりゃだが」
「あいつが余計なことしないことが無いじゃないですか」

ペンギンがうなだれると、キラーがキッドの方を向く。

「おれも、下手ではないよな。キッド」
「・・・そうだな」
「今の間はなんだ? ユースタス屋」
「聞くな」
「キッド。お前はおれが心をこめて作った料理を下手だと思っているのか?」
「下手ではない。下手では」
「じゃあなんだって言うんだ?」
「・・・」

余計なことを言いやがってとばかりにローを睨むキッドは、真っ赤な頭をガシガシとかいて言い訳を探しているようにも見える。

「料理なら、うちのサンジが一番だ! なぁゾロ!」
「おれに振るな。グル眉のことなんざどうでもいいだろうが」
「なんだぁ、ゾロ。サンジの料理は一番じゃねぇかよ・・・やきもちか? ニシシ」

ルフィが放った言葉に、ゾロが一瞬固まる。

「一刀流 居合 獅子歌歌!」
「うああ! 何すんだゾロ! あっぶねぇだろ!」
「うるせぇ。こんなバカでも船長だと思ってたおれが間違ってた。いつかのケリ、ここでつけさせてもらうぜ」
「いつかのケリぃ? あぁ、アラバスタのか。 よし、判った!」

あっさりとゾロに向かって構えるルフィに、キッドが笑う。

「くっ。ハハハ! 見ろキラー。アホが踊ってやがる」
「・・・キッド」
「あ?」
「おれの料理は、下手か?」
「ちっ。まだんなこと言ってんのかよ」
「当然だ。おれは白黒つけたい派なのでな」
「あー、めんどくせぇ」
「キッド・・・っ!」
「さすが、おれの右腕、だな」

キラーがキッドを呼んだ途端に、キラーの顔面めがけてキッドの素手が飛んだ。
それをガードしたキラーが、キッドを睨んでいるように見える。
それをうけてキッドが、真っ赤な口を歪めて笑う。

「能力は使わねぇよ」
「要らん気づかいだな」

売り言葉に買い言葉。
ルフィとゾロに続いて、キラーとキッドの殴り合いが始まった。
それを見て、ローがはっと笑う。

「くだらねぇな」
「あいつらはどうでもいいですけど、飯ちゃんと食いました?」
「・・・」
「・・・ドアの前に置いておきましたよね」
「あぁ。あったな」
「食いました?」
「・・・」

あからさまに視線を逸らしたローにペンギンが食いつく。

「昨日。部屋が暗くならなかったって報告入ってますけど」
「・・・ストーカーか?」
「ちげぇよ! 放っといたら、何日も寝ないで勝手に不機嫌になるから気にせざるを得ねぇんだろうが!」
「不機嫌になった覚えはねぇ」
「なってんだよ。なってんの」
「ほう」
「はぁ・・・この際だから言わせてもらいますけどね、船長は医者とか言うくせに自己管理が出来てなさすぎるんですよ」
「おれは倒れたことはないはずだが?」
「倒れなきゃいいってもんじゃないでしょうが」
「どこをどう見ても健康体だろうが」
「その目の下の隈を無くしてから言ってもらえますかね。大体、飯を栄養剤で代用するとか・・・」

長々と続くペンギンの小言に、眉を寄せたローが右手を構える。
足元にできたサークルに、ペンギンが怒鳴ろうとした瞬間。

「せんちょ」
「シャンブルズ」
「ゴムゴムのぉーーーって、ん?」

遠くで刃物がぶつかり合う音が響いたのを耳にして、ローがそちらを向く。

「こっのくそ船長が!」
「なんだ、ペンギン」
「死んだらどうしてくれる!」
「その程度で死ぬようならいらねぇ」
「こっの」
「あいつすっげぇな! ゾロの刀止めたぞ!」
「なんなんだ、なんでいきなりあのバカと入れ替わりやがった」
「うちの船長の能力だ」
「・・・あのバカも大概にふざけた能力だが、てめぇのところはもっとふざけてやがるな」
「あぁ、全くだ」
「なーんか勝手言ってやがんなぁ? ゾロのやつ」
「おれの能力がふざけてるだと? いい度胸だ」

かくして、船長vs右腕の戦いの火ぶたが切られた!
が、当然のように決着がつかず・・・。

「いい加減に、しろーーー!」
「キャプテぇン・・・おれ、お腹すいたよぉ・・・」

ナミのどなり声と、ベポの泣き落としで終戦を迎えたのでした。
チャンチャン♪

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25さんへ!
大変おそまつで尻すぼみになりましたがいかがでしょうか(^^;
個人的には、ペンギンとローの会話を楽しんじゃいました。
キャラ崩壊すみません!!


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