◆1(1/6)
 目から星が飛んだ。
 
 頭を強く打ちつけて、現実を視認するその前に、圧し掛かるからだ。
 
 何この現実。
 
 一つ確かなのは、あたしは万歳の姿勢で両手を掴まれ、微動だに出来ない。一寸たりとも動けない。
 
 牙を突きたてる獣。全身が危険を察知する。
 
 何故なら彼はいつもと違う目をしている。
 
 全体重をかけられ、息が詰まる。重みにうめくと、彼はあざ笑うかのように白い歯を見せた。腰を浮かせ、顔を寄せ、服の上から突然、
 
「いっ……」
 
 わしづかみにされた。
 
「結構、胸あるんですね」
 
 吹きかけられる嘲笑の息。おぞましい。何故あたしがまさぐられている?
 
 いとも簡単にホックを外されてるのに、何故氷漬けされたように動けない?
 
 やめて、と行為を止めるよう全身が叫んでいるのに、何故声が出せない? 首を絞められてるみたいに息苦しい?
 
 胸元が急に寒くなった、次の瞬間、
 
「いやぁあっ」心臓が縮む。
 
 前を大きくまくりあげられ、下着を引き剥がされ、顔を埋められた。


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