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 一年経つというのに、未だ記憶に蝕まれている。

 季節は色を変えていくというのに、どうしたら抜けられるのだろうか。
 
 現に今、通路を通るだけの男店員にさえ鳥肌が立つ。席はなるだけ四人掛け。人と接せぬよう、窓際ぎりぎりに座る。
 
 この様子に気づいたのか、彩夏はコーラフロートを飲みながら眉を歪める。
 
「香枝ちーん。いまの子かっこよかったなぁ」
 
「興味無し。虫唾が走る」
 
「女やったらいいんね」
 
「うん、それでいい。あたし、彩夏と付き合おっかな」
 
「付きおうとるようなもんやないの、こーんな一緒におんねんから」
 
 互いにそんな趣味などないのだが、互いに笑った。
 
 彼女と出会ったのは、合コンの場だった。


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