文.創作 | ナノ




(創造主)


趣味の悪い、そう言い切れるシナリオは紛れもなく私が書いたものだ。分け与える命が増えれば増える度、何度後悔しただろう。犠牲にした数は全てからみれば少なかろう、少ないからこそかもしれないな。何をふざけたことを、と言われてもしかたない、わたしはそれだけのことをした。そして成した。半永久的な時間の中でさえその比例を止める術は見つけるに至らなかった。狂いたくても狂えない、終えることは可能だろうがそれをさせてはくれないだろう。不老不死を願う人は実に愚かだ。死よりも辛いものを何故望むのか。次への犠牲へと時は迫る。もう十分だ、口に出すことは赦されない、そういうものなのだ。


どうか、どうか私を終わらせてください。
祈る神は絶対的な虚像だ。