▽六回目 ???




◎世界観

スキキャラの世界。




◎お話

こうしてスキクーは、色々な経験を経て、スキキャラの世界へとやってきました。
彼女のヘッドフォンからは、ときどき、いままで出会った大切なひとびとの幻聴が流れてきます。
それでも彼女は、永遠に、世界を渡り歩くでしょう。



なぜだかどうして、スキキャラの世界と言うものは不思議で、もう何年も、ふつうの女の子のように存在しています。

スキクーはそれに気付いているような、いないような。
気付いてしまったら終わってしまいそうだから、気付かないふりをしているのかもしれません。



けれどやっぱり、代償は必要らしい。
存在してはいけないはずの存在。矛盾。
それを補うために、どうにか生き永らえるために。
彼女のからだは今日も、胸元のフローライトによって蝕まれています。
すべてを食い尽くし、飽き足らず、思い出にまで手を出しました。



そのうち、スキクーの記憶はあやふやになってしまうでしょう。
それでも、いつか思い出してくれるように。

こうしてわたしは、文明の利器で、調査書を作っているのです。











◎P.S.

あなたがすれ違って、振り返ると消えている。
スキクーはどこにでもいて、この世界のどこにもいません。


2013年夏。八月三十一日。暑い夏の日。
スキキャラ図鑑に、スキクーと言うキャラクターが誕生しました。
自分の好きな要素を羅列して、詰め込んで、できあがるのがスキキャラ。
なんて素敵なんだろう!



髪色はミルクティーブラウンがいい。お日さまに当たって透けるような。
瞳はオッドアイがいい。緑と赤。瞳孔には白の星。


これが好きだ、あれが好きだ。こういう性格だったらいいな、過去にこんなことがあったらよりいっそう。

笑ってほしい、泣いてほしい。




壱川先生は、永遠の愛を。
ニナは、唯一無二のパートナーを。
まよなかは、全てを許し安らげる恋人を。
ファイは、絵空事のような幸せを。


そして、わたしは好きを望みました。
彼女はだれかの願いで、運命です。
わたしにとって、スキクーは運命です。


彼女にとってもそうあってほしいと思いながら、この話を書き上げました。
いつかどこかで、これを読んでくれますように。








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