黄昏の風 | ナノ

第七話.偶然が巻き起こしたチャンス

今更ながら迷っていた

あと数歩と歩けばリクオはそこに居るだろう

しかしリクオは何か思うのではないか

元々仲良しと言える間柄の組同士ではない

寧ろ、その反対なら母様なら堂々と

賛成してもおかしくない。



「お嬢ちゃんは、この前の子のだね…」



いつのまに?!



先程までは自分の背後には誰もいなかった

しかし、その男は確かにそこにいた。



『ぬらりひょん…さん』



その名を呼びながらも取って付けるように

消えそうに、なりながらの声を使い"さん"と

その声は、どんなに小さくとも夕闇に佇む

二人の世界なら充分なくらいだった。



「そんなに緊張せんでえぇ、ほら飴をやろう」

『…いえ、結構です』



こんな老いぼれた妖怪が四百年前

魑魅魍魎の主になったなんて信じられない


「そうか?上手いのにのぅ」

『…』

「ふむ…ちょと、散歩に付き合わんか?話でもしようじゃねぇか」

『私も聞きたいことがあります』



何の話をするつもりだろうか…

しかし、偶然にも、こんな風に二人になれる

機会は滅多に訪れないだろう

それなら、この疑問と因縁の謎を解こうではないか


2013/02/26
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すいません集中…いや妄想が途切れました
続きは後日改めて更新していきます。
diaryに書いてある通り実習期間中な故に
構成も作品としてのクオリティーも低めですが
皆様に読んでいただきたいと愛情は沢山
こめてあります!←

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