無意味な転生 | ナノ
5.押し売りはお断…れない!※

「あっ…んっ…そっ、そこ…」

 大柄なボブの膝の上に座らされ、下から凶悪なペニスで突かれ、脳みそがシャッフルされるほど掻き回され、サブの巧みな口淫に翻弄され、堪らずオレは喘ぎ声を溢していた。

「気持ちがいいですか?」

 口に含まれたままそう聞かれて、オレは無言で何度も頷いてしまう。もう火花が散るほど、身体が震え快感の渦に呑みこまれていた。
 
 何時間にも及ぶ2人からの愛撫にオレは理性を手放しそうになる。

「ほらっ。イかせてほしいなら、言う事があるだろ?だれにイかせてほしいんだ?」

 腰を激しく動かしオレの最奥を突きながら、ボブが耳元でそう言ってくるのをオレは歯を食いしばって顔を左右に振った。
 無駄な抵抗だと分かっているが、それでもその要求を飲むにはまだ理性が残っていた。

「おもしれぇ。なら、このまま女のように後ろだけでイキな」

「…ぃんっ!…やぁ…ああっ!」

 より激しさを増した突き上げに、オレはたまらず全身が浮きそうになる。自分で自分の身体を保つことができなくなっていた。しかし、ボブは易々とオレの腰を大きな掴んで下へと落とし、まるで内臓まで貫くようにペニスでオレの腸を抉る。
 サブはサブで、それに合わせるようにオレのペニスに舌を這わせ、零れ落ちる蜜を美味しそうに舐め取っていた。

 二人から強引に与えられる快感にこれ以上呑まれたくなくて、オレは思わず声を出す。

「てっ…てめえ…ら…。いい加減に…んっ…しろ!3人で…なんっ…か…ああっ!」

 おかしいだろうと続くはずだったのに、サブがいきなり口に含んだオレのモノをギュッと握ったために最後まで言葉にできなかった。

「それを言いますか?ディー。貴方が欲しがったんでしょう?」

「そうだ。お前が俺もこいつもって欲張るから、こうなったんだろうが?」

 2人の言葉にオレは快感と痛みを逃すために激しく頭を振りながら、心から否定する。

「ちっ、ちが…。お、オレは…どっちも…い…、いってぇ!」

 らない。と言いたかったが、サブがオレを掴む力がまるで握り潰すほど強くなって、堪らず痛みを訴えた。
 痛みで涙がこぼれてしまう。

「なんですって?聞こえませんね」

 オレの言い分など重々承知のくせに、オレの男のシンボルを人質に脅す腹黒ドS次期牧師。

「ディー、お前、これ以上俺らを煽ってどうするんだ、えぇ?そんなに食い足らねぇのか?んっ?ここは?」

 そう言うや否や、腰を大きく引きあげて、内臓まで抉るように下からオレの内部を串刺しにする絶倫次期村長。

「ぎゃ…ちっ、ちがっ!」

 息絶え絶えに否定を口にするが、いつものパターンで結局、屈辱的な台詞を言わされる羽目になる。

「お…オレは…。ず、ずっ…と。ふ、二人…だっ、だけの…もん…だっ、だから…い、いか…せて」

 人間、切羽詰まると、プライドなどなんの意味も成さない。
 発射うん秒前の息子を人質に取られて、オレは涙目で毎回言わされる決まり文句を口にした。

 二人は揃って満足そうな表情を浮かべて、オレをこれでもかと貪り続けた。

 この時、オレは自分の不幸に酔いしれていた。だから、勇者到来により更なる受難が訪れるなど、これっぽっちも予期できなかった。

 オレは神に切実に申し上げたい。
 この転生に意味はあるのか?せめて、同じモブでも、村を紹介する役割で留めてくれ!

end
 

【補足設定】 平凡ディーくんは年頃になって、2人から同時に告白されてどっちも拒否したら、2人がタックを組んで押し倒される羽目になりました。
 嫌だ嫌だと言われつつ、身体から堕されています。2人の間には決まりがあり、エッチはいつも3人。つまり、ディーくんは3Pしか経験ありません(笑)
 ディーは2人の事は幼い頃から振りまわされていたけど、可愛い弟のように思っていたので嫌いにはなれません。だからそこを利用した2人にいいようにされちゃうって話です。
 ちなみに、年齢は2人のほうが3つほど上です。でも、転生者なので弟のように思っているって訳ですね。
 これから、キラキラ勇者集団と接触です。お楽しみに。
※ これは短編でした。ですが、続編希望のコメントを多く頂いたので、シリーズ化になりました。



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