無意味な転生 | ナノ
4〜娘を口説かれるとヤンデレどもが発動いたします〜※

 退いてもらえることを祈っていると、今さらのことだがここで一つ疑問を持つ。

「そういやぁ、サブのバリア…」

 確かに、バリアを掛けてもらっていたはずである。それなのに全く効果が無くなっている。

「ん?タッサクサークル?それなら、無効化にしちゃったよん。まだあるから、術者にも気付かれないだろうけどね。ウェイから勇者の短剣借りてて正解。アイツ、どんな状態異常も無効だし、どんなに強力なバリアを張ってても通り抜け放題だからねぇ」

 さすが、勇者。反則すぎるよね、そんな特異体質。

 オレを組み敷いたまま呑気そうな口調でそう訊かれてもオレは返事を返せない。勇者様のそんなチート、正直言ってどうでもいい。自分に実害がなければ…。
 いや、今、ばっちり実害が出てきている。
 良く分からないが、つまりは勇者様の特殊能力を受けた短剣のせいでバリアがこいつに効いていないってことなのだろう。

 …バリアが効かないとなると、例のリーサルウエポンのどちらかを使わなければいけないだろうか。

 だが、そのどちらともが手元にない。さらに、自分の家の中で使う訳にはいかなかった。

 あれこれ対策を練っていたが、何一つ実現可能なものはない。

 目の前の敵はこれ以上猶予をオレに与えてくれなかった。
 騎士シャン様はオレの浅はかな思惑などお見通しで、オレのさきほどの要望は丸っきり無視された。
 ニヤッと笑ったまま、果てたばかりの息子の下の奥にその形のいい長い指を伸ばしてくる。
 そして、皺をなぞるように穴の周りをらせん状に触ってくる。

 不本意ながら慣らされている箇所である上に、一度イってかなり敏感になってしまった身体にはダイレクトにその刺激が走る。

「んんっ!」

「それとも、やっぱりメインはこっちなの?」  

 そう言いながらその入口の部分に指を浅く突っ込んだりしてきた。

 ヤバい!このままだと、やられてしまう!

 ボブとサブの言葉が頭に過ぎる。

『浮気したら、ダンジョンに閉じ込めてやる!』
『そして、誰の目にも触れることなく僕たちだけのモノにしますよ。ディーも僕たちだけしか欲しがらないような身体にしてあげますね』

 監禁調教宣言をされている身。

 もうすでにイカされてしまったので、奴らにばれたらそれを実行に移される可能性は充分高いが、なんとか縋りつけばまだ許してもらえるかもしれない。なんせ、オレの意志はないのだから。
 
 しかし、ヤラレてしまったら逃れる可能性は絶望的になるだろう。

「いやだぁ!絶対、ぜ〜たい嫌だぁ!勘弁してぇ〜。助けて〜」

 ヤラレてしまうぐらいならボブサブにばれてもいい。抵抗したと言うことさえ分かってもらえば許してくれる可能性も高くなるだろう。だから、外に聞こえるほどの大きな声で助けを呼んだ。
 いきなり暴れ出したオレにシャンは少し慌てたように、顔を股から上に上げてきた。

「悪い子…」
「たすっ…んっ」

 もっと大きな声を上げようとしたが、小さな呟きをしながらシャンはオレの口を塞いできた。彼自身の口で。

 その途端に、独特の青臭い味が口の中に広がる。オレのモノの味だ。無味無臭だと言うが、直接には飲んだことのないオレには充分不快な味だった。ボブやサブにもされたことがあるがいつでも、オレは嫌だと感じていた。
 
 しかし上から抑え込まれているだけに逃れることもできずに、口の中を好き放題にされる。
 それはオレの助けを呼ぶ声を封じる為にしては長く深いものだった。

 逃げるオレの舌を追いかけ絡ませ、吸ったり軽く噛んだりしてくる。
 やはりそれも極上のテクニシャンで、あり得ないほどの快感がオレの意志とは関係なく身体を勝手に震わせた。まさか上あごや歯茎を舌先で触れたりするだけで、背筋にしびれが走り腰が砕けそうになるとは思わなかった。

 や、やばい。このままだと流される…。

 もうすでに身体は陥落してしまっている。その為に、彼を突き飛ばして逃れるほどの力も気力も残っていない。
 
 危険を知らせる赤い警報ランプが脳裏でピカンッ、ピカンと激し過ぎるほど鳴り響いている。
 
 ダンジョンで半死、エロエロ生活はいやだぁ〜〜〜。その前にまたケツを酷使されるのも嫌だ!三本目なんぞいらないぞ!

「エロゾンビに…なりたくない…」

 腰の抜けて力が出ない状態で、オレは先行き真っ暗な未来の姿を頭に描いた。


 そのうち、エロゾンビと言う名でダンジョンに徘徊するレアモンスターの一体になっているかもしれませんw
 補足:ボブサブよりシャンのほうがエッチが上手いとディーは言っていますが、シャンが飛び抜けて達人、匠なだけで決して二人が下手なのではありません。何と言っても、シャンは『テクニシャン』のシャンから名前を付けたんでね^^エロの超人です。


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