マリモの憂鬱-マリモ、ドラ○もん希望2
「な…なんども言うが、俺はノーマル!女の子の為に存在するの!間違ってもホモにはならねぇ!」
「そんなこと私が許すとでも?女に渡すぐらいならりゅうの一物を使い物にならなくするまで。女相手に立たなくさせてやるし、それでも立つっていうなら潰してしまえばいい」
ひ…ひぇ〜。出た!病んでる発言。
なまじに冗談でもないと、鋭く魅惑的な瞳が怪しげな光で告げている。
本気で潰される!!
海外に逃亡するか。それぐらいしないと彼女作ることできなさそうだな。
…いや。もしかすると地球をでないと無理かも。
って、今の科学ではまだ無理〜。
「お…お前なら男でも、女でも選り取り見取りだろ!その中から選びやがれ!」
「私の気持ちをただの男好きと一緒にしないでほしいな。私は女も男も対象外だ。なんせりゅう限定だからね。それこそ10年も前からね」
知るか!
10年前の俺!一体何をこいつにしたんだ!
早まるな!10年後、人生を狂わされる羽目になるからとっとと逃亡しろ!と、教えてやりたい。
タイムマシーンがないと無理だが。
○らえもん〜!
青狸の姿を思い出す。けっして現実逃避ではない…はずだ。
「でも、そうだねぇ〜。りゅうの可愛い顔に隈ができつつあるのは、私も我慢できないからね。そろそろ仕事しようかな」
よっしゃ!これでここに来る必要が少なくなる。まったく来なくなることは無理だけど、ちょっとずつ、ちょっとずつ、来る時間を減らしていってやる。
だが、奴の執着は俺のそんなささやかな野望を打ち砕いた。
「りゅうが私のひざの上にいる間だけ、仕事するよ。どう?なんならそのまま寝てくれててもいいし。何も手を出さないっていう保証はできないけど」
はあ?HAA?WHAT??
思わず、英語が出てくる。なんで俺が男の膝に乗らないとならない。ましてや寝るだと!そんな敵前で無抵抗になれるか!!
それぐらいなら1週間でも徹夜してやる!寝ません!勝つまでは。
「たとえくたばっても拒否だ!おとといきやがれ!」
思わず、親指を下に向けて『地獄におちろ』ポーズをとる。そんな俺を生徒会長さまさまは楽しそうに眺めていた。
なんだ、その眼は。まるで猫か犬でも可愛がるような甘い眼差し。
全身から拒否反応が起こって痒くなってきそうだ。
「じゃあ、妥協してあげるよ。りゅうがそばにいてくれる間にしよう。でも、かわりに褒美はほしいな」
褒美…ほ・う・び…。
いやな予感がする。
「あんま聞きたくないけど、褒美って?」
「そりゃあ褒美と言ったら一つでしょ〜。ほうびのちゅ〜でいいよ」
どの面さげて高校男子がちゅ〜などというキモい言葉を出す!
って、はいはい。モデルの逃げ出すその超美形面でしたね。
だが、その提案、断固拒否だ!
「できるか!俺は純日本人じゃ!わび、さび、慎みの日本人だ!」
「頬でいいよ。考えてみて。ほんの一瞬だよ。一瞬がんばれば、こんな書類に囲まれなくて済むんだよ。最近日本人も国際化が進んでいるんだ。挨拶の頬にキスぐらいやっているよ」
悪魔が耳元でささやいてくる。息がかかって少し身体が震える。俺がそれに弱いことをよく理解した上での行動だ。
よく考えれば俺の仕事でもなく褒美をくれてやる必要などまったくないのに、そのおぞましさに思わず頷いてしまった。
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