「あー、嶺二美味しそうなの食べてるじゃん!それ、例のお菓子屋さんの新作でしょ!?一口ちょーだい!」
「え?あっ、」
「(ぱくっ)んー、美味しい!やばいっ、何これ!?期待以上じゃん!」
「あ、あはは。甘い物に目がないところは、聡奈ちゃんもやっぱり女の子だね」
「そりゃぁね。あ、ごめんごめん。これ、嶺二のだったよね!返すわ」
「んー、いいよ。聡奈ちゃん食べたいなら、全部食べて良いよ」
「マジで!?うはっ、嶺二優しい!きゃー、惚れちゃうー!」
「あはは、ぼくに惚れたら火傷するぜー?」
「うわぁ、絶対言うと思ったー!」
「まぁ、この流れなら、言うしかないよね。いつ言うの、今でしょ!?みたいな」
「うんうん、そうだよねー。相変わらず、嶺二はノリが良いよねぇ。嶺二のそういうとこ、私結構好きだよー」
「え?」
「あ、そうだ!このお菓子、全部くれるお礼に…特別に、嶺二に一口だけおすそ分けしてあげる!はい、あーん」
「っ、……!」
「あはは、照れちゃって嶺二可愛いー」
「っ、聡奈ちゃん、それわざとだよね?わざとだよね?」
「え?何が?」
「──……なんでもない」
無自覚で無頓着だなんて、鈍感にもほどがあるよ!
20130705
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お酒のせいもあって、勢いでカタカタ。
嶺二呼びの時は、だいたい同い年ぐらいのイメージで書いてます(笑)
無自覚と無頓着=鈍感 嶺二