「あー、嶺二美味しそうなの食べてるじゃん!それ、例のお菓子屋さんの新作でしょ!?一口ちょーだい!」

「え?あっ、」

「(ぱくっ)んー、美味しい!やばいっ、何これ!?期待以上じゃん!」

「あ、あはは。甘い物に目がないところは、聡奈ちゃんもやっぱり女の子だね」

「そりゃぁね。あ、ごめんごめん。これ、嶺二のだったよね!返すわ」

「んー、いいよ。聡奈ちゃん食べたいなら、全部食べて良いよ」

「マジで!?うはっ、嶺二優しい!きゃー、惚れちゃうー!」

「あはは、ぼくに惚れたら火傷するぜー?」

「うわぁ、絶対言うと思ったー!」

「まぁ、この流れなら、言うしかないよね。いつ言うの、今でしょ!?みたいな」

「うんうん、そうだよねー。相変わらず、嶺二はノリが良いよねぇ。嶺二のそういうとこ、私結構好きだよー」

「え?」

「あ、そうだ!このお菓子、全部くれるお礼に…特別に、嶺二に一口だけおすそ分けしてあげる!はい、あーん」

「っ、……!」

「あはは、照れちゃって嶺二可愛いー」

「っ、聡奈ちゃん、それわざとだよね?わざとだよね?」

「え?何が?」

「──……なんでもない」


無自覚で無頓着だなんて、鈍感にもほどがあるよ!


20130705
☆★☆
お酒のせいもあって、勢いでカタカタ。
嶺二呼びの時は、だいたい同い年ぐらいのイメージで書いてます(笑)

無自覚と無頓着=鈍感 嶺二


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