「嶺ちゃんの、突撃冷蔵庫訪問ー!!」

「……は?」

「ふふ、びっくりした?聡奈ちゃんびっくりした?」

「いや、っていうか、…なんで?」

「まぁまぁ、細かいことは気にしなーい!(冷蔵庫ばーん)」

「ぎゃー、何勝手に開けてんのー!?」

「ふむふむ。んー、思ってたより聡奈ちゃん良く整理してあるねー」

「思ったよりって何よ、思ったよりって」

「あー、いいもの発見!」

「え?」

「むふふ、聡奈ちゃん、やっぱりお酒は欠かせないんだねー」

「そりゃぁ、アルコールは私のガソリンですから…って、何飲んでんの!?」

「あ、つい!めんごめんご!あ、それじゃ、これ飲みかけだけどいる?」

「いや、そもそもそれ私のだからね。はぁー。いいよ、嶺ちゃんにあげる……」

「やったぁ!聡奈ちゃん優しい!」

「ったく。…で、そもそも嶺ちゃん何しに来たの?」

「あー、そうそう!これをね、聡奈ちゃんに差し入れしてあげようと思って」

「差し入れって、…マヨネーズ?しかも、二本?」

「そうだよー!聡奈ちゃん知ってた?今月からマヨネーズとか値上げなんだよ!?」

「あー、なんかニュースで言ってたかも」

「でしょでしょ?だから、安いうちにと思って!ぼくちん優しいでしょー?」

「なんか、人の冷蔵庫事情心配とか、お母さんみたいですねー」

「う、…そ、それは誉め言葉だよね!?嶺ちゃんめげないんだから!」

「いや、ちょっとはめげろよ」

「うっ……」

「……」

「……」

「……まぁ、将来は良い旦那になるんじゃないの」

「え?」

「……」

「え?え、えぇえ!?聡奈ちゃん、それどういう意味!?」

「っ、うっさい、とにかく早くそれ飲んで帰れ!!」

「えー、聡奈ちゃん教えてよー」


ちょっとだけ、将来性を感じたとか、絶対言ってやらないから。


20130703
☆★☆
ガイアの夜明け見てて、妄想しました(笑)

物価高騰につき 嶺二


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