「おまえ、あいつにちょっかいかけるのやめろよな」
「あいつって?」
「そんなの一人しかいないでしょう。わかっているくせに聞かないでください」
「毎度毎度、おまえに何かされる度にこっちに駆け込まれたら迷惑なんだよ」
「迷惑っていうなら、ユリウスくんだっていい勝負だと思うけど」
「……それは、否定しませんが」
「おまえと比べたら、ユリウスの方がいくらかマシだ」
「ひどいなあ、ラギくんてば」
「人徳の差というものではないですか? それともあなたには身に覚えがないとでも?」
「ないかな」
「真顔で言い切りましたね」
「どんだけツラの皮厚いんだよ……」
「しかも即答でしたからね。……それがアルバロだと言われてしまえばそれまでですが」
「二人揃ってひどいなあ。俺はこんなに清廉潔白なのに」
「どの口がそれを言うか。……て、あれ、ルルじゃねーか?」
「ああ本当だ。ルルちゃーん」
「……あ」
「……逃げましたね」
「逃げたな」
「ルルちゃんは照れ屋だからね」
「いや、明らかに怯えてただろ。今度は何したんだよ」
「いやだな、人聞きの悪い。何もしてないってば」
「……遠目に見ても、顔色が悪いように見えましたが?」
「体調が悪かったのかな? 心配だよね」
「…………」
「…………」
「……やはりアルバロは日頃の行いを改める必要がありそうですね
「……だな」

彼の信頼度は如何ほど?
(この問いに対する答えは、おそらく皆同じなのでしょう)



唐突に思いついたネタ。アルバロの信頼度って、絶対にゼロだよねっていうお話です。

2010.02/24掲載

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